札幌サドベリースクール日々の報告から

札幌サドベリースクールの保護者の方に向けた日々の報告から。
これは保存しておきたいなと思ったものを、ここに記しておきます。

たくさんの人に読んでもらいたいと思ってるわけではないもので、大した内容ではないのですが、すみませんが有料記事にさせていただきます。

もし、フリースクールを立ち上げたいとか、公教育の現場で行き詰まりを感じている先生など、教育に関係する立場の方が読んでくださるのなら、視野が広がる部分はもしかしたらあるのではないかと思います。

もしよろしければ。


今日は肌寒い日でしたね!公園遊びでは風が強くて寒かったです。

午前中はゆっくりスクール内で過ごして、お昼を早めに食べて、硬筆のプリントをして、うおーーみたいな勢いとノリの良さでみんなで公園に出かけました。子どもたちは元気ですね。


K君とH君とIちゃんは今日もタネ探しをして、たくさん集めました。K君はどんぐりを見つけて嬉しそうでした。


R君とY君とS君は野球をしました。S君の投げる球はなかなか早くて、R君は全然打てませんでした。
  

R君は野球のルールを知らないかもしれません。これをきっかけに興味を持ってくれたら教えてあげようと思います。


公園から帰ってきて、おやつにバナナとりんごを食べました。
食べているときに、R君が理屈っぽい言い方でK君とH君を威圧するような感じでした。


リンゴを真ん中に置いてよ、というK君に、「それはK君の真ん中であってテープルの真ん中ではない、真ん中はここだからそこには置かない」みたいな感じです。


これは気になるなと思いましてちょっと待ったをしました。(そういう時の関わりは誰の子であろうと基本的に変わりません)
  

どうしてそういう言い方になるのかな?と丁寧に聞きましたら、「自分も一年生のときに大きい子たちからこういう風に言われていたんだ」そうです。

そっかそっか、そうなんだね、それは嫌だったでしよ?

とR君の言葉を受け入れつつ、そのときの気持ちを聞くと、涙をにじませて「うん」と答えました。



そういわれてみると、確かに、R君が5.6歳の頃にサドベリーにいた女の子たちはとても強くて、自己主張が激しくて、R君はずっと弟の立ち位置でのけ者にされたり、ルールが理解できなくて怒られたり、泣いてばかりでした。


でも、よほどのことがない限り「R君がんばれ」という感じで見守っていたんですよね。その当時のスタッフみんなそうだったと思いますが、R君はその頃のトラウマをずっと抱えて、いまも忘れていなかったんだなと、私はハッとしました。


だからと言って自分が大きくなったときに、小さい子にやり返すのは違うよね?と言いつつ、でもそれは、「理屈ではないのだ」とも心の中で思いました。


なぜなら、ほとんど脊髄反射的に出るのだろうと思うからです。それは理性ではない部分の反応だからです。

たとえば私の推測ですと、こういった風です。


R君の脳内
小さい子が何かしている→そんなことをすると怒られる→怒られた自分の思い出がよみがえる→目の前のその行為をやめさせないと自分が嫌だ→やめなよ!と威圧する(この間1秒)

という構造だと思います。瞬時に危険に反応しているのだろうと。

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