女性起業家支援スマイルウーマンピッチ COCOオフィスの法人登記 大久保浄水場の高度処理工事
令和4年度予算特別委員会(産業労働部・企業局)
◆細田善則委員 産業労働部 主要な施策、ページ9の女性起業支援についてお伺いをいたします。 ビジネスコンテストのSmile Womenピッチについてです。 2016年から始めた事業で、30名以上の歴代受賞者があり、また受賞に至らなかったけれども、申し込んだ方や、またこれから申し込もうとされる方のネットワークが蓄積されて、良好な関係を築いているというふうに伺っております。そういった蓄積を踏まえて、今年のコンテストの特色、工夫はどのようなところにあるのか、お伺いします。
◎産業労働部長 Smile Womenピッチでございますが、今年度は私も最終審査会の審査委員として参加をさせていただきました。非常に、女性らしい新しい視点、新しいアイデア、更に事業に取り組む熱意が感じられて、我ながらすばらしい事業の一つだなというふうに考えております。 委員御指摘のネットワーク会でございますが、コンテスト参加者の起業後の更なる飛躍を期待いたしまして、女性の起業家同士に横のつながりができて、更にビジネスチャンスが広がるように、過去の歴代受賞者をはじめ、女性起業家や起業希望者などを対象としたネットワーク会を令和2年度に立ち上げたところでございます。このネットワークの中で、ビジネスコンテストの参加への新たな声掛けなども実施していただいておりまして、毎年50名程度のコンテストの参加者をコンスタントに確保できているという面がございます。 来年度開催に当たりましては、多くの女性起業家が事業のスタート時点で課題としております販路開拓にしっかり支援を広げられるように、金融機関でありますとか、様々な支援機関との連携をこのネットワークと結び付けまして、更に女性起業家の事業拡大に結び付けられるように、努力をしてまいりたいというふうに考えております。 また、そのネットワーク参加者からも様々な御意見をいただいております。そのため、その御意見も参考にしながら、より良いものとしていきたいというふうに考えております。
◆細田善則委員 分かりました。 様々なこの受賞者の中で、調書の方にも記載があるんですけれども、高校、中学等々への出前講座等々行っているということなんですけれども、なかなかすぐに成果が、学生がすぐ起業するというのは、なかなか発足できないかと思いますけれども、是非続けていただければと思います。 次のポイントに移ります。 先月の閣議で、法人登記の代表者の住所をオンラインでは表示しないという方針が固められました。やはり女性起業家の中には、住所を登記せざるを得ないという状況の方が多いと思います。ストーカー被害のおそれ等々もありますので、そこは十分ケアしなければいけない問題だと思います。 県の提供するCOCOオフィスでは、登記できないということですけれども、今年度の予算において、住所登記について確保しやすい取組はあるのか、お伺いします。
◎産業労働部長 御指摘の、まずCOCOオフィスでございますが、こちらの施設は県が賃貸借契約で借りている施設でございますので、ここでの登記は難しいものでございます。 今、御指摘いただきましたように、そのような御相談、創業ベンチャー支援センター埼玉におきましても、お声を聞くところでございます。その際には、登記が可能なインキュベーション施設などの入居をアドバイスさせていただいております。埼玉県の施設では、ウェスタ川越でありますとか、春日部のふれあいキューブでは可能でございます。 また、更に今後、県内のほかのインキュベーション施設でも可能な施設もございますので、そちらの施設運営者と連携をして支援をしていきたい、そのように考えております。
◆細田善則委員 分かりました。 次に、企業局に移ります。 主要施策の1ページ、先ほど永瀬委員からもございました、大久保浄水場に対する高度処理の導入、16億円ということですけれども、去年までは令和8年ということから、2年の工期の延長ということがございます。杭の問題等々の問題があるというふうには薄々伺っておりますけれども、この工期の2年延長が避けられなかったのか、ほかに考えられる工期を短縮する方法がなかったのか、検討プロセスもお伺いします。
◎公営企業管理者 当初の見込みよりも工期が延びた理由でございますが、令和2年度から3年度に行いました実施設計の結果、大久保の場内にございます、現在は使われていない施設の杭などを撤去しなければいけない状況というのが判明をいたしました、これに約1年。そして更に浄水場を稼働させながらの総合試運転調整というのを行う必要があるということで、これに1年必要であることが判明したために、工期を2か年延長することとしたものでございます。これは、精査をしながら出た結論ということで、11年度からの稼働を見込んでいるところでございます。
◆細田善則委員 パネルで御覧いただけると分かるんですけれども、浄水場の周辺は用地としても少し余裕がある面があります。最終的には、こちらになったということなんですけれども、ほかの用地を利用する等々を昨年、おととしまでで考えておれば、もう少し短縮できたと思いますが、いかがでしょうか。
◎公営企業管理者 別の用地を確保して、そこでやったらという方法もあったんじゃないかという御質問と承りました。委員の御質問も、確かにもっともなところがあると、私どもも感じております。 企業局といたしましても、計画段階におきまして、拡張余地のございます浄水場の北側、農地が広がっておりますので、こちらへの整備の可能性について、費用と工期の両面から検討した経緯がございます。その結果、費用面につきましては、もちろん用地買収費に加えまして、北側に流れる農業用水路ですとか、多数の場内の配管が支障となりまして、接続配管を深いシールド工事をしなくてはいけないということが判明をしまして、これは費用がたくさんかかるということが分かったところです。 また、工期につきましては、もとより用地買収、それから農振除外などの手続が必要となるので、最低でもこれに2年間かかるというようなことが想定されたところでございます。これらを総合的に判断をして、場内での整備が有利であると考えたところでございます。
◆細田善則委員 分かりました。 そして、具体的な工事の発注という段階に対する考え方をお伺いをいたします。大規模な工事でございます。一括ということになると、大手ゼネコンに限られてくるのかなというふうに思います。県内企業がしっかりと関与できるような、そんな分割が望ましいかと私は考えますが、そのような考えについてお伺いをいたします。
◎公営企業管理者 高度浄水処理の導入は、企業局といたしましても、大久保だけで600億という規模の非常に大きな投資になってまいります。委員の御指摘も踏まえまして、県内企業の受注機会を確保するために、可能な限り分離分割の発注に努めてまいりたいと存じます。
◆細田善則委員 前回の新三郷等々のノウハウや、経験や、また分割方法に関しても、受け手の業者さんが、その分割方法だとやりづらいというようなこともあろうかと思いますので、そこの分割の仕方、質のそろえ方に関しても、十分検討いただければというふうに思います。 以上で質問を閉じます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?