【全文無料】フリーランスが、仕事を増やす方法は、これだけ。
放送作家(フリーランス)という仕事で22年間、ご飯を食べている細田と申します。
この世界で生き残っている、という意味でいうと9割がた「運」なのですが。これだけは必ずやっている的なことで言えば「締め切りを守る」、その積み重ねで、今があると本気で思っています。
フリーランスにとって、締め切りとは「決められた日までに提出する」という意味ではありません。小学生が宿題を提出する感覚と同じでは、ダメ!
仕事として「締め切り」というものをどう捉えているか。私なりの考えを共有します(もしご意見あれば、掲示板などに、是非いただきたいです)。
例えば、こんなタイムスケジュールがあったとします。
2日(水)に先方と打ち合わせをして、構成が決まる。「翌週の10日(木)までに初稿をください」みたいなことが、よくあります。
みなさんなら、いつ初稿を提出をしますか?
シンキングタイム……
「10日!」と応えるかたが、ほとんどかと思います。じゃ、10日の何時ですか?23時59分まで?
この締め切り設定から何を読み取れるか、でいうと。先方は、遅くても10日までに初稿をもらって、11日・金曜中(週内)には次のセクションに展開、チェックに回したい、ということ。
ようは、先方が初稿を見るのは出社した後なので、11日(金)の朝9時ごろまでに初稿が手元に届いていれば、最悪OKということになります。
この考えで、締め切りを捉えている人は、立派な社会人!ですが、フリーランスとしては残念!いずれ廃業します。
私なら、いつまでに提出するか。
第1候補:3日(木)中。
無理なら
↓
第2候補:4日(金)の13時まで。
無理なら
↓
第3候補:7日(月)の朝9時ごろ。
よっぽどのことがあれば、これ以降にずれ込む、といった感じですかね。10日の提出は、私の感覚からするとあり得ないです。
第1候補を3日中にする理由は「早い、翌日に送ってきよった!」と相手に思わせるため。早さだけを優先して、クオリティを下げてしまうのであれば、無理せず、4日で良いと思います。
ただ、4日は金曜日。先方さんは夕方には仕事を終えるので「午前中」に初稿をもらわないと、金曜中(週内)には次のセクションに展開できないので、あまり意味がない。13時ぐらいまでに送れそうにないなら、翌・月曜でOK!(それでも充分、早いです)。
補足をしておくと。
昨今の制作スケジュールは、時間に余裕がありません。「1日でも早く、進めたい」のが先方の本音。この締め切りの設定を見ても判りますよね。
本当は、もっと早く欲しいけど。さすがに失礼だから(適当にやられるのも困るし)「1週間、時間とりましたよ」ということ。
ここまで汲み取ってあげるのが、フリーランスの「仕事」!
私の段階でスケジュールを1週間、巻けば、以降のフローに1週間、余裕が出来る。フリーランスと言いつつ制作チームの一員として、どう貢献できるかを考える、そのくらい余裕を持って作業したいところです。
もちろん。私も最初から、このマインドで作業していたわけではありません。仕事を「受ける」だけではなく、「(若い作家さんに)発注する」立場もやりはじめてから、気づいたことです。
締め切りを設定する立場になると、前述のように、それほど厳しいスケジュールは押し付けられない(雑にやられても困るし)。けど、なる早では欲しい。
発注した側は、締め切りギリギリに送ってくる人に対して「時間に追い込まれて、雑にやったな」という思いで、提出物を見ます(自分が過去、そうだったからです)。「ギリギリまで粘って考えてくれたんだな」とは思わない。
ただ、取り掛かるのが遅くて、ギリギリになっただけ。「自身のスケジュール管理できてますか?」と、その人の仕事をつい疑ってしまいます。
ざっくばらんに言うと「締め切り間近に、ワチャワチャと慌てているようでは、プロじゃないよね!」ってことです。
経験上、優秀で売れている人ほど、筆は早いですね。
まとめると
タイトルにある「フリーランスが、仕事を増やす方法」は、締め切りよりも早く、なる早で提出すること!
そんなこと???
って思うかもしれませんが、試しにやってみてください。
打合せの翌日に初稿を送ってきたら、先方はどう思うか…
「これなら、タイトなスケジュールのお仕事も頼めそう」
これが、フリーランスにとって大事な機会(チャンス)になります。機会をいただいて、それを先に繋げられるかで、将来が決まる。
気づいて実行し続けた人だけが、生き残る世界。
…とカッコよく言ってみたけど、実際は「運」なんですけどね。笑
何か出来ることがあるとするなら、まずはこれです。
今回、この記事を書いたことで、自分の気持ちも引き締まりました。
ありがとうございます!
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