ハガキ職人から放送作家、そして。17
【放送作家16年目(37歳) 2017年】
3月。僕は目黒区学芸大学に引っ越して、彼女と同棲を始めました。
きっと彼女は、この頃にはもう僕の状況に気づいていたのかも知れません。「私も家賃を払う」と言って、雑貨屋さんでバイトを始めます。
「プロ野球のシーズン中なのに、いいの!?」
「うん、早番にしてもらうから大丈夫!」と彼女。
やはり、何があってもナイターは見たいようです。
彼女は「せっかく同棲してるんだし、自炊をしよう」と言いました。一緒にスーパーについて行くと、