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いまだ暗闇の渦中にあるニッポンの観光業に一燈を照らし、ミライを創る。


全くタイプの違う3ホテルから始まる化学反応。


2021年11月、(一社)Intellectual Innovations社の池尾健さんに頂いた貴重なご縁を発端に、
島根県隠岐島は海士(あま)町のホテルEnto代表の青山敦士さん
福岡県柳川市の老舗旅館「御花」の代表であり、なんと第18代柳川藩主の立花千月香さん
と共にいまだコロナ禍で先の見えない暗闇にあるニッポンの宿泊観光業のミライを創ろう!という話になりました。

離島の3セクホテル、伝統的日本旅館、そして深い山奥にある森のホテル。まったく毛並みの違う3つのホテルが融合し、それぞれの特徴を活かしながら、新しい令和の旅の在り方を創る。
そんな取り組みにチャレンジしています。


観光と書いて「国の光を観る」


そもそも「観光」とは儒教思想の経典『易経』の一節、「国の光を観る」から由来していると言われています。
ここでいう、光とは「ヒト」とも言われており、異国の地を巡りそこで生じる「ヒト」との出会いが観光の意味するところ。この出会いをきっかけに人生の新たな道を切り拓いていくことだと、ボクは解釈しています。


旅の要素とは、、

・美しく見とれるような景色
・歴史を感じる荘厳な創りの建物
・オシャレな客室空間と美味しい料理…etc

旅を構成する要素として、こういったものが重要であることは間違いないと思います。

みなさんは旅行に行きたいと思った時、どんなアプローチをされますか?

・インスタで見たあの綺麗な景色を実際に見てみたい!
・高級旅館の非日常空間を味わってみたい!
・予約サイトで人気のあのホテルに泊まってみたい!

もちろん、きっかけはこれでも十分だと思います。


ただし、世界中を旅してきたボクの経験上、深く自分のココロに刻まれている旅の思い出は、ハッと息をのむような美しい景色でも、感動レベルのデザインの建物でもなく(もちろん、それらも記憶には刻まれていますが)、圧倒的にそこで出会ったヒトとの対話やふれ合いの記憶なのです。

いつも帰国するたびに日本の旅の在り方が、建物や景観といったハード先行で、あるいは、見栄えする美味しい料理といった表面的な価値を重視しすぎているような気がして残念に思っていました。

もっと、その地域のヒトや文化と深く関われるような旅を創造したい。
そう思って創ったのが、アンカーホテル(2018年OPEN)でした。

おかげさまで、コロナ禍の中でもアンカーホテルの意義を感じてくださるたくさんのお客様、メディアの方に評価を頂いております。


これからの旅は、トリップでもツアーでもトラベルでもなく、人生の壮大なジャーニーである。


もう2年近く続くコロナの影響により、みんなが旅をする機会が著しく減ってしまいました。
それに伴い、ヒトとのふれあいの機会も無くなってしまいました。

だからこそ、これからのニッポンの旅のスタイルをもう一度ゼロベースで考えたい。
新しい令和モデルの旅とは、トリップでもツアーでもトラベルでもなく、人生の壮大なジャーニーのイメージです。

あなたの人生劇場に出来るだけとんがった出演者(ヒト)を共演させたい。
そんな舞台装置を創り、旅の演出をしていきたいと思っています。


今回のTOUCAプロジェクトは、そんな旅(ジャーニー)の舞台装置を一緒に創る仲間を集め、実際に旅の演出を行っていくことを目的としています。

令和型の新しい旅のスタイルを創造することで、来たるべく観光立国ニッポンの確立のために、再興するであろうインバウンド需要に備えたいと考えています。



森の国「水際のロッジ」で経験できること


天然林で覆い尽くされた森、そしてその森から流れ出る綺麗な水、その水で作られた肥沃な土壌、そこから生み出される美味しいお米や野菜、それを食すヒト。。。

四万十川源流の滑床渓谷

すべてが循環し、繋がっていることを魂レベルで体感できる、これが森の国の最大の魅力です。

だからこそ、昭和32年からこの地に伝わるコンセプトメッセージ

   「この森に遊び、   
      この森に学びて、
        あめつちのこころに近づかん」

松野町初代町長   岡田倉太郎の言葉

を大切にし、伝えていくことが森の国のミッションであると考えています。
このプロジェクトに参加された方には、新しいコミュニティのカタチを一緒に創造していくプロセスを経験していただけると思います。



一燈照隅、万燈照国


いまだ深い暗闇の中にあるニッポンの観光業界ですが、それでも一筋の希望を見出し、例え小さくても周りを照らすような燈(ともしび)でありたい。
そしてやがて、その燈が集まって束となり、大きな松明(たいまつ)となって世界を照らしていく。


来るべき観光立国ニッポンのミライを照らすような存在になりたい。
そんな想いをもって、灯火(TOUCA)プロジェクトを立ち上げました。

この取り組みが、風の時代、令和のあたらしい旅のモデルの礎となることを願っています。










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