アニメ『魔女の旅々』5·6話感想(ネタバレ有)

こんにちはこんばんは。
Twitterでもお話してた通り、先週のぼくはHAKODATEをエンジョイしていたためにこの誰得感想ブログはお休みしていました。

ので、今回は5話と6話まとめて語ります。
単純計算で倍のボリュームになりますが、今回だけだと思うのでここはひとつご容赦を⋯⋯


というわけでまずは5話。
サブタイの通り王立セレステリアが舞台だね。
魔法学校があり、卒業したらそれを生かして世のため人のために働きに出る。
ファンタジーでありながらも、近代の社会的構造に少し近いよね。
旅人とかいうガチファンタジー住人のイレイナさんも「働く⋯⋯?」ってめっちゃ不思議そうに言ってたし。
ちなみに作者さん本人は「ここを舞台にまた別の作品が1本作れそう」みたいなことをTwitterで言ってました。わかる。生徒たちのキャラが濃い。

でも今回はあくまでも再会回。魔女の旅々では少し貴重かつ、名エピソードであることがほぼ確定。
何かと人物の印象が希薄になりがちな旅ものに深みを出す、大事な要素だよね。人間関係。
いつもより表情豊かに描かれている(気がする)イレイナさんが印象的でした。
素直じゃないけど、なんだかんだ先生のこと好きだよね⋯⋯

しかしまぁ、旅をしている中でより強くなったと思われるイレイナさんは、ほうきでのチェイスも見事なものだったよね。景色の美しさも存分に味わえる一石二鳥な名シーン。
あとで夕方の景色も出てくるんだけど、そのとき飛んでる人たちのほうきの先が光ってるのがなんかリアルでとてもいいなって思いました(ちゃんとつけないと無灯火運転とか言われそう)

そしてもうひとつ今回の話で触れておきたいのが、旅の話。
フランも実は旅をしながら小説を書いていたことがあるって話がアニメでも出てきたよね。
もうここで察した人もいるのかな、わかんないけど、実際この話って世間めちゃくちゃ狭いんだよね。イレイナさんこの時点では多分気づいてないけど。
イレイナが触発された『ニケの冒険譚』は誰が書いたのか。イレイナの師匠がフランなら、フランにもかつて師匠がいたのか、またそれは誰なのか。『ニケの冒険譚』に出てくる見習いのフーラとは、いったい誰がモデルなのか。
この辺り、作中では明言を避けながらも巻を重ねるにつれてほぼ明示されてるんだよね。
それは読者にだけ全容が読み取れる『公然の秘密』。
そうやって匂わせだけしてあえて言わないの、ぼく好きだよ(今週の告白)

そしてその旅における今回の『別れ』は、まぁフラン先生との一時の別れだよね。
「イレイナも、好きだから、旅をしているのでしょう?」みたいなセリフでリテラチュアの歌詞をちょっと思い出して「ああ〜!」ってなったけどそこはそれ。
旅は基本的に別れの繰り返しで、悲しいときもあるもので、イレイナの思う通り、形に残る餞別はいつかわだかまりになるかもしれない。
だからこそ、形に残らない、その場だけの綺麗な思い出で見送ってくれる師匠さぁ⋯⋯ほんとさぁ⋯⋯
原作読んだときにはたしかそんなこと思わなかったのに、改めて気づかされちゃったよね。
師匠、分かってる。


⋯⋯うん。
ここまででだいぶカロリー使っちゃったけど、次は6話だね。
こっちもこっちで話したいことけっこうあるんだけど⋯⋯
正直者の国、率直に(70%くらい)ギャグ回です。

だってもうさー、入国の時点で門番が「クソみたいな国」って言っちゃってるもん。
ぜったいろくでもないじゃん?
しかもイレイナさん、ウソつけるか確かめるために鏡に向かって「私は美しい!!!」とか大声で言っちゃうじゃん?
なんやかんやでサヤとも再会するじゃん?
はいギャグ回。サヤはあらゆるシリアスを無効化する(いい意味で)

そんなわけで、今回は魔女になったサヤがアニメで初登場でした。
彼女が所属する魔法統括協会という組織もここで初めて出てくるんだけど、これ絡みのエピソードはわりと出てくるので原作読みたいなら頭に入れておこう。ブローチがかっこいいです。

ちょっと困惑した人もいるかも知れないからフォローするけど、サヤって基本ああいう子なんだよね。
めっちゃ表情豊かだったよね。かわいい。
正直者の国にいるせいかイレイナさんへの欲望がいつもよりダダ漏れだったり、助けてあげたときのハンカチを密封して肌身離さず持ち歩いてたり、いつまた会えるかもわからん人にあげようと有り金はたいておそろいのネックレスを買って金欠になったり。
さっき語った5話と比べると、こっちはだいぶ『分かってない』ことになるね。もしくは分かった上で、それでも爪痕を残したいのか⋯⋯

そんなかなりの重い女かつストーカー気質がうかがえるサヤですが、残念ながら元々こういう子です。
ずっと、これから先も、こうです。
何ならその愛は、巻を重ねるにつれて重くなってるような気すらする。こわい。
けど魔女になっただけあって、戦闘シーンはちゃんと映えてました。えらいぞサヤ。
リテラチュアにも出てくる「小指のまじない」を教えてあげるとこも最高にエモかったぞサヤ。

え?クソダサい剣?エイヘミア?
ああうん、いい話だったよね。

ところで全然関係ないんだけど、筋肉の人!
筋肉の人いたよね!
原作読んでる人向けサービスありがとうございます!
アニメ進出おめでとう⋯⋯!
正直ちょっとだけ期待してた⋯⋯!
(5話6話より前の段階でもチラ見してたりしたならごめんなさい)
あ、意味わかんない人はとりあえず1巻読んで(雑)


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