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本当に守りたかったものって何なんだろうね

こんにちは。

昨年、世間を揺るがせた宝塚歌劇団宙組(そらぐみ)における劇団員女性の自死。
原因は上級生によるパワーハラスメントであると、公式ホームページにも文書が上がっています。

劇団員女性の双子の妹さんも声明を出し、パワーハラスメントが当たり前に存在していた宝塚歌劇団において、この状況が早く解決されるように願っていましたが。

それなのに。
妹さんは集合日退団を選びました。
いや、選ばざるを得ない形にさせられたのかもしれません。
(※集合日退団とは、次の演目のお稽古の初日の「集合日」をもって退団すること。)

ベルサイユのばらの千秋楽に、大階段を袴姿で降りて花束を貰い、皆に惜しまれながら退団していけたはずなのに。

結局劇団は、パワハラの加害生徒(宝塚歌劇団では劇団員を「生徒」と呼びます)に何の処分も下さず、舞台に立たせることを選びました。その結果、退団せざるを得なくなったのでしょう。

言わずもがなですが、劇団員にもそれぞれ家族がいます。そして一人の人間である以上、愛されて育ってきたはず。

それなのに、人格否定の言葉を浴びせられ、自分の存在価値を見失ってしまうまでに追い込ませたのです。
加えて過激な劇団擁護派の、遺族に対しての誹謗中傷や貶めるためのデマ。
それに異議を唱え、声を上げる人も宝塚ファンを辞める人もSNS上では散見されます。

人命を守ることが1番なはず。
命なくしては華麗な舞台も成り立ちません。

私の愛した舞台、私の幸せは誰かの不幸によってなりたっているんだと身に染みてしまった。
悲しいです。

本当に守りたいものって何なのでしょう?
お金?
推しを見て自分が満たされること?
自己顕示欲のために推しを消費すること?
それとも推しの笑顔?

なんだかわからなくなってしまいますね。
パワーハラスメント被害に遭った経験もあり、私はこのまま見過ごしてはいけない問題だと感じています。

これからの宝塚歌劇団はどうなっていくのか。
私は俯瞰して見ていきたいと思います。

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