運命がなぜか、夏に動くから。
夏。
なぜか、私の人生は夏に軌道をかえることがよくあります。異動、異動…。よくあるのは6月や7月でした。今また、振り出しに。
◇
土曜日、誰もいないオフィスで金曜日の残り仕事をしていました。
自分で作った資料の最後の校正をして、ウェブでできる印刷屋さんに入稿し、自社の事業所に送り込む仕事。
最近まで、他社さんの数名の方と組んで仕事をしていたので、自分で入稿して、印刷するということが5年ほどありませんでした。
この、ウェブでできる印刷屋さんを使わせていただいた記録が残っていて、見ると、送り先担当者はもう我が社を退職している人でした。
この人、いい担当者さんだったのに残念…と思い出すほどに、
シュ！と時間が巻き戻りました。
その時はこの部署に来たばかりで、制作の仕事も初心者の初心者。今は食の製品を企画開発する部署で部長をしている女性管理栄養士さんと、お互い慣れない仕事をしていました。すごく初々しく思います。
制作物も献立表を扱ったりするから、管理栄養士さんが関わることはそれほど不思議ではないんです。彼女は途中から、制作から異動になって、本業の食を直に扱う部門に行きました。
すごく気さくで明るくて、まじめだけど壁のない、数歳年上のいい人。彼女は今は部長に上がって…
私は当時よりほんのちょっとだけランクアップ。その差は大きいけれど、自分の道はここにしかないので、特に後悔も落胆もなく。彼女と働けていた時間があったおかげで、開発との距離も縮められたので良かったということもありました。あの人と切磋琢磨できた時間があって良かった。
当時から、5何間の大きな時間をまたいで、
私は今また振り出しに戻っています。
果たして、得られたもの、成長できてること
あるのかな？
わかりやすく、自分に問いつつ
何もないようで空っぽではない実感。
ただ、何があるか形にしたものがない。
だからまた、勉強していこうと思います。
来年の夏、3年、5年、7年後、夏は必ず運命に動かされてしまうから。動いた時に、一緒に働くひとといいものづくりができるように、基礎体力をつけいこうかと。
…というわけで、これまで紙媒体ばかりで未開拓だったウェブ領域の勉強を、ようやく始めることにしました。未来に紙媒体を扱うにしても、会社は両方扱っているから知っておかないと。
今って便利ですよね。スマホで学べるサブスク、通勤の電車時間のルーティーンに活用します。
◇
そんなことを考えつつ、日が暮れる頃に、
「誤謬がありませんように」と祈りながらなんとか入稿完了。
最近までチームの担当さんが毎月の入稿をしてくれていたので、自分ではこのての作業がなく…。5何で一度もミスなく印刷・発刊できていたのはすごいことだなと実感。
もともとミスしやすい自分が手を動かしてみると、怖すぎて何度も見直すし、時間もかかりすぎ。
制作して、入稿して、印刷して、配送して…。全部それぞれ責任もって完了してもらっていたサプライチェーンが構築されていたから、私は創造に徹して先をつくることができていたわけで。
みんなのありがたみを理解するためにも、今のブランクは必要だったのでしょう。
今までの人生に「また」はなかったから、ふつうに考えるとナイと思うのだけれど、それでも奇跡の縁はないのだろうかと望みます。
せっかく出会った職種との縁。
いったんなくしはしたけれど、心からは捨てずに。自ら手放す必要は、ひとつもない。
今がグレーな時間なだけ、としておこうと思います。
運命はなぜか夏に私を動かすから、その日はまたやってくる。
きっと未来に私を迎えるチームが待っているから。まずは30分だけでも朝時間を変えていこうと思います。
よもやま話、読んでいただいて
ありがとうございました。
よい週末を。
Aoi314