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アウェイゲームとスポーツツーリズム

スポーツツーリズム


スポーツでは、スポーツツーリズムと言われます。スポーツとツーリズム(旅行・観光)を掛け合わせた言葉ですが、以下の効果があります

  • 周辺観光や飲食宿泊などの経済効果

  • 人々との交流などの交流人口拡大

  • 旅行者へのスポーツ施設・プログラムや宿泊環境整備などによるまちづくり

  • 国際競技大会をはじめ、スポーツイベント招致による地域発信

一般社団法人 日本スポーツツーリズム推進機構HPから引用)

今回、TUBCが2023-24シーズンのプレーオフ準々決勝で香川ファイブアローズさんとの対戦があり、アウェイゲームの現地に行ってきました。アウェイゲームというのは、いつもの慣れた場所から離れた会場に行くことになりますし、食事もすれば宿泊もするので、正にツーリズムの一環です。

おひとり様が苦手な私ですが、どうせならアウェイゲームに行く人の目線で行ってみようと考えていました。行動記録も記しながら振り返ります。

行動記録(0日目)

当然、ゲームを中心に計画を立てます。旅行の計画と手配はいつも妻に任せていることが仇となり、どこから手を付けて良いか分からず。とりあえず、妻にサポートしてもらって、とらべるこから安い陸路を予約。

やっぱり、行ったことがない土地だと地理が分からないので、とりあえず駅・ホテル・会場の3点を軸にGoogle Mapを確認。その3点の近くに観光スポットや美味しい店があるとベストだな、と考えるのがやっぱり初心者なのかもしれないですね。

そして、一番迷ったのが、「いかにして荷物を減らすか」です。会場で荷物を置けないし、新幹線などでも大きな荷物はなるべく避けたい。さらに、会場にはスーツで行くことにしていたものの(=革靴も必要)、スーツバッグをずっと持ち歩くのも邪魔だなと(どうせ帰りは土産で荷物が増えるし)。

結果、①バッグの中の荷物をとにかく減らす②ボディバッグに小物をまとめる③スーツで移動して普段着をバッグに入れる(逆の発想)、の3点により両手フリーで出発することができました。

行動記録(1日目) 18:00 TIPOFF

4/20(土)は試合開始が18:00なので、当日に香川入りで十分でした。

8時過ぎに家を出て、東京駅に着いたのが9時過ぎ。9:48の新幹線に乗り、13:05に岡山駅→13:13にマリンライナーに乗り換えて14:05に高松駅に着。新幹線の中では暇だったので、両チームやプレーオフに進出している他チームなどのSNSで情報収集。先に現地入りしているファンの皆さんのSNSがうどん画像で溢れている様子を見て、急いでうどん情報をチェック。

でも、実は、岡山駅で新幹線→在来線(マリンライナー)の乗り換えが結構ビビりました。8分間しかないので、ミスったら終わるぞ…と。そこで、スマホで探していたら、効率的な乗り換え方法を解説しているYouTube動画が見つかり、2回繰り返し見たら安心。こういうところが旅慣れていない人にとって心配材料になるんですよね。

現地についてからホテルのチェックインまで時間が中途半端だったので、とりあえず近場で見に行けそうな場所があるか確認。
いや、待てよ。家族に頼まれている土産が帰るか、先に確認しておこう(帰りがバタバタしそうなので、ここで見ておけば安心)。改札を出たすぐの駅ビルにハレノヒヤという土産屋があってホッとしました。

そういえば、駅に香川ファイブアローズのフラッグとかあるとテンション上がるんだけどなぁ、と思いました。

まだ時間はかなりあるので、フェリー港を軽く見て、高松城跡(玉藻公園)へ。1人でもこういう場所であれば時間を潰せますね。時間にも余裕があるので、写真を撮ったり、パンフを読んだり、案内ガイド板をきちんと読んだり。

その後、ホテルでチェックインをして、フロントでもらった周辺地図ガイドでうどん屋を探すもよく分からず。とりあえず試合時間に合わせて16:30にホテルを出発。会場まで徒歩40分。ま、歩けるなと思って、街の様子を見ながら歩いていくと、うどん屋を発見。

入った店は、実は有名なえん家さんでした。確かに、おいしかったですね。

その後、早足で歩いて会場へ。会場に着くとフラッグなどで装飾されており、決戦に向けてテンションが上がりました。

会場に入ると、アウェイのブースター向けに香川からのウェルカムボード。この気遣いは嬉しいですね。

試合は5点差で悔しい敗戦。ちなみに、完全アウェーなので、チームの応援Tシャツは会場に入ってから着て、試合が終わったら会場で脱ぎました(他のファンも同じでしたね)。

また30分くらいかけて高松駅の近くまで歩いて戻り、1人になったので夕飯を。おひとり様が苦手な人間はこういうときが最も困るんですが、なぜか勇気が出て、初めて回転寿司に1人で入店。けれども、注文しても全然出てこなくて散々な結果に終わり、早々に退店。誰かと一緒に食べる(飲む)のが良いのか、1人で好きに食べる(飲む)のが良いのか、分からないですね。

この時点で21時半を回り、軽くコンビニに行ってホテルに戻りました。やっぱり、コンビニって便利!と改めて感謝。その後は、TVを見ると長くなりそうなので、スマホを見たりストレッチをして0時に就寝(暑くて寝付けなかったけど…)。


行動記録(2日目)    14:00 TIPOFF

4/21(日)は試合開始が14:00なので、それまでは比較的余裕がありました。

そこで、朝は6時半過ぎに起床。簡単に身支度をして、ホテルの朝食。前日は野菜を全然食べられなかったので、とにかく野菜はしっかり摂りました。その後、7時半から朝の散歩へ。ホテルからせとしるべまでは、片道徒歩25分ですが、9時までにホテルに戻ればいいと思っていたので、ゆっくり歩きました。店はまだ開いておらず、フェリー港で写真を何枚か。

10時ぴったりにチェックアウトして、同僚との集合時間まで1時間半あるため、迷ったものの近くのカフェに。ここでもう1つ観光場所に行くことも考えましたが、この後沢山動くことを考えて体力温存を優先しました。カフェでは、昨日のゲームについてファンの投稿やランチにどこに行こうかの情報収集。

11時半に集合して、そのまま会場へ。ランチに行くと思っていたので誤算でした。ただ、早めに会場入りしたので、その後は試合開始までゆっくりできました。

試合はまたもや僅差で敗退。内容は割愛しますが、この連敗により今シーズンが終了しました。延長戦がありうることも考えていました。ただ、どちらにせよ1勝1敗でGAME3があったとしてもこの日で帰京する予定だったので、荷物は全部持ってきていました(周りに聞くと、GAME3があることを前提にホテルを取っている人や、GAME3があることが決まってからホテルを取ればいいやと考えている人など様々でした)。

会場から駅まではタクシーでした。タクシーGOアプリではサービス圏外になり、焦って現地のタクシー会社に電話。やっぱり、こういう時のために事前にタクシー会社の連絡先を調べておけば良かったな。ちなみに、タクシーの運転手さんと少し会話をしました。アウェイチームのことを少し知っているようで、自チームのことでないにせよ嬉しいですね。

帰りの新幹線は余裕を持った時間で切符を取っていましたが、時間変更ができないものでした。そのため、17時に高松駅に着くも、1時間半以上も時間が空いてしまいました。事前チェックしていたハレノヒヤで土産を買い、帰りの電車で読む本を買い、それでもやっぱり時間が余ったので、カフェへ。

ようやく時間になり、高松駅から18:40のマリンライナーで1時間ほどかけて岡山駅へ。乗り換え9分間の中で、トイレと駅弁購入を済ませて急いでホームに上り、無事に新幹線に乗車。その後、駅弁を食べたら眠気が襲ってきたものの、関係者にお礼のメールなどをザザッと打ち、そうこうしていたら酔ってきたので全てを諦めて眠気のままにうつらうつら…。気付いたら23時前に東京駅に着きました。

アウェイに行ってみて感じたこと

やっぱり、すべてを事前に調べきることは無理だなので、時間に余裕を持ったスケジュールだったことに救われました。

あとは、まとめサイトで比較しながら一気に探すものですね。そして、土地勘がないので、分かりやすいMAPがあれば助かるなぁと。その点で、2日目に集合場所となったホテルに置いてあったうどんMAPは分かりやすかったですね。

ホストとして用意すること

アウェイで来る人を迎える側は、ホストとして何を準備すればいいのか。今回、自分がアウェイに行く側だったので、その気持ちや行動から大きく2つになると思います。

  1. 事前に知りたいこと:宿泊、観光スポット、交通、グルメ

  2. 現地で知りたいこと:空き時間で行ける場所、カフェ、コンビニ

例えば、1なら観光協会と一緒に準備ができるし、2なら商店街と組んでも良いかもしれません。ニーズは人それぞれですが、少しでも相手の気持ちに立った準備ができればいいなと思います。

そういえば、かなり前にどこかのクラブのファンが、「会場内もアウェイ席の近くにはアウェイの人が当日または翌日に行きそうな店や場所の看板を置いておいた方が良い。」という話をしていました。ここまで考えて会場装飾をしているクラブがあったら感心しますが、確かに理想的ですね。

また、プロスポーツでは、特にその試合に特化したLPを作るクラブも増えていますが、会場内に限らず会場外も含めた情報をまとめたWebページやペーパーを作れたら、アウェイから来る人にも優しいですね(Webページの場合、そのページに辿り着く動線も大事)。

今回、色々と勉強になったので、今後に生かしていきたいと思います。

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