漢方が合剤である理由
東洋医学の知恵、漢方はほとんどの場合、単独の生薬ではなく、合剤として使用される。いわば、複数の薬の同時服用である。
漢方の原料1つ1つは植物の根や鉱物のかけら、時に動物の内臓や昆虫も使用するが、基本は植物の乾燥粉末である。
野草、植物の粉末を薬として使うのだから、そのほとんどには現代科学的根拠は無く、近代以降に後づけの化学分析で、その成分の一部に病原体を攻撃したり、人体の重要な代謝経路に作用する物質を化学者が見つける、といったことを繰り返している。
漢方は明らかに西洋科学では