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宝生流能楽師をもっと身近に。インタビュー記事

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2021年10月の記事一覧

⑬【川瀬隆士 先生】宝生流能楽師をもっと身近に。

学生時代から大好きな曲だという「放下僧」を10月の五雲能で勤められる川瀬隆士先生。 「放下僧」の魅力をたくさんお聞きしました。 師匠との思い出、先生のやんちゃ時代もお伺いしています。 川瀬先生にとっての「つなぐ」とは? ――川瀬先生が「受け継いできたもの」は何ですか。 私は、ものを受け継いだというのがあまりないんですよ。両親が能楽師ではないので古い書付や謂れのある面はありません。 受け継いできた[もの]ですと、この仕舞用の扇ですかね。形は一般的な鎮め扇ですが、私の師匠であ

⑭【影山道子 先生】宝生能楽師をもっと身近に。

企画初! 女流能楽師にインタビュー! 扇好きがきっかけで能楽師になったという影山道子先生。 今回の秋の女流能では「楊貴妃」を勤められます。 女性ならではの視点から能の世界を教えていただきました。 影山先生にとっての「つなぐ」とは? ーー影山先生が「受け継いできたもの」は何ですか。 こちらの能面です。私が藝大に通っていたとき、三川泉先生のお弟子さんのお嬢さんが藝大の彫刻科に通っていまして、その方が初めて打った能面なんです。先生が、良い面だから手に入れておいた方がいいのではな