「東洋医学」における「人体の構造」
「東洋医学」では、「人体の構造」を “気の類”(きのるい)、“経絡類”(けいらくるい)、“形の類”(かたちのるい)に分けて捉えます。
生きるための原動力(活力)は “気の類”、“気の類” と “形の類” を結ぶ経路は “経絡類” 、“臓腑” や五行色体表 の五主・五華・五官などで表現される器官は “形の類” にそれぞれ分類されています。
1、気の類
人体の活力源として働く “神”、“気”、“精” は、「人体の三宝」と呼ばれています。「人体の三宝」は「ダスカロスの教え」の「聖なる三角形」に似ているようにみえますが、異なるものです。
“気” は “精” から生まれ、生理活動の原動力となります。“精” は “気” から生まれ、血や津液などの物質をつくります。そして “気” と “精” の共同作業によって “神”(しん)が現れ、生命活動を統率しています。
この関係性(形態ある生命現象)は、「ダスカロスの教え」の “センター1”(形態なき生命) に当てはめることはできません。よって、Noel は “神”(しん)を ノエティカル(5次元)レベルにあるもの、“気・精” を サイキカル(4次元)および 肉体(3次元)レベルにあるもの……と捉えることにしました。
気の種類
「東洋医学」における “気” は、以下の種類に分けられています。
“気” には「推動」(動かす力)、「気化」(変化させる力)、「温煦」(温める力)、「固摂」(固定する力)、「防衛」(護る力)、「栄養」(養う力)の6つの作用があります。
以上のことから、「東洋医学」の “気” が “創造エーテル”(「ダスカロスの教え」にある4種のエーテルの内の1種)を含んでいることがわかります。“創造エーテル” は、ごく限られた人間のみ扱うことが許されているもので、通常は 基本元素の大天使たち の配下にあります。大天使たちが休みなく働いてくれるお陰で、わたし達の 3つの体 は維持されています。
“精”=“マインド”
“精”(せい)は、“神”(しん)や “気” をつくりだす根本物質です。“先天の精”(父母から受け継ぎ腎に蓄えられたもの)と “後天の精”(脾胃の働きにより飲食物から化生する物質)があります。
“精” は「ダスカロスの教え」における “マインド” に相当しますが、「東洋医学」の “精” は高次のマインド超素材ではなく、肉体、サイキカル体、ノエティカル体 の材料となるマインド(物質、超物質、マインド素材)です。
「気・血・津液・精」と「ダスカロスの教え」
「先天の精」、「水穀の精微」(後天の精)、「天空の清気」から作られ、人体の生理機能を維持する “気”、“血”、“津液”、“精” を、「ダスカロスの教え」に沿って以下のように解釈してみました。
「ダスカロスの教え」の “元素” は4種類に区別されていて、その中のひとつが “気”(エーテル・バイタリティー)です。
一方、「東洋医学」の “元素” は 五行思想 に基づく「木・火・土・金・水」の5種類で、それらは単なる物質としてではなく、“気” の要素を多分に含んだものになっています。
これらの “元素” には “相生”(そうせい)、 “相克”(そうこく)、“相乗”(そうじょう)、“相侮”(そうぶ)などの関係があり、「東洋医学」の治療原則に深く関わるものとなっています。
2、経絡類
“経絡”(けいらく)は “気血” の通り路です。縦方向に走行する“経脈”(けいみゃく)と、経脈と経脈をつなぐ “絡脈”(らくみゃく)があります。
“経絡系統” は、以下のようになっています(詳細は次回で解説)。
“経絡類” を「ダスカロスの教え」の「シンボル・オブ・ライフ」のセンター同士をつなぐ “路” に当てはめることは可能ですが、完全に合致するものではありません。
“経絡” は、肉体(ミクロコスモス)におけるエネルギー通路です。
そして、「宇宙の中に人体があり、人体の中に宇宙がある」という “天人合一” の思想に立脚すれば、“人体” を天体群(メソコスモス)や宇宙全体(マクロコスモス)にまで拡大し、“人体” を整えることで宇宙全体を調和させることに貢献できる……と考えることができます。
ここ3週間ほどの実践ですが、“肉体のエーテル・ダブル” と“経絡” を意識した “気” のワークの効果は目覚ましいものがありました。具体的な手法については、第6回以降の記事でお伝えいたします(第5回までは理論編です。メゲずにお付き合いくださいませ)。
3、形の類
“形の類” は、人体にある “臓腑“、”器官”、“組織” などです。
よく耳にするのは五臓六腑ですが、「東洋医学」では “六臓六腑” あります。
これらに加え、“随”、“骨”、“脳”、“脈”、“女子胞”、“胆” と呼ばれる “奇恒の腑”(きこうのふ)があります。“臓腑” はじっさいの臓器と完全に一致するものではありませんが、「東洋医学」の理論に欠かせない項目で、治療の現場において理論を裏づける “臓腑の働き” が証明されています。
“六臓六腑” と 「シンボル・オブ・ライフ」の各 “センター” を相関させる
「東洋医学」の “六臓六腑” を、ミクロコスモスの「シンボル・オブ・ライフ」の “センター” に相関させてみました(あまり適切な分類とはいえませんので参考程度にどうぞ ^^;)。
センター4とセンター5の正確な位置は「腋の下」です。「腋の下」の中央部には少陰心経の “極泉”(きょくせん)という経穴があり、そこに触れると動脈の拍動が感じられ、センター6(ハート・センター)と繋がっている……とわかります。
またダスカロスは「肝臓」について、とても興味深いことを述べています。
“神” のかたち(旧約聖書 創世記1章 26-27節)に創られた人体は、神秘の宝庫ですね!
つづく