10月15日天秤座新月
１０月１５日２：５５、月は天秤座で新月を迎えました。
日本では見れませんでしたが、北アメリカ、中央アメリカ、ブラジルなどで金環日蝕がありました。
月のサイクル
新月
月は昔、太陰暦など暦に使われていて、農業や漁業などに活かされてきました。
また満月の時には出産が多くなるという話もあり、月と人（生物）との不思議な関係は古来より様々な言い伝えがあります。
新月には目標を立てる
新月は光が増えていく、月の満ち欠けのサイクルのはじまりです。
新月の時期は、可能性の種をまく時です。
具体的には
・新しいことを始める。
・物事をスタートさせる。
・目標を立て、誓う。
・約束する。
・悪習慣を断ち切る。
今回の新月は天秤座での新月です。
一般的な天秤座の新月では下記のような願いごとも良いと言われています。
✧人間関係に関する願い。対人関係での「バランス」が取れるように願うのは、特におすすめ。
✧交渉事に関する願い
✧恋愛、パートナーシップや結婚に関する願い
✧美に関する願い
✧ウエストや腰に関する願い
また今回は「蝕」を伴う新月です。「蝕」を伴う新月・満月は半年間影響を与え、価値観の反転を引き起こすこともあると言われています。
「蝕」の影響は見れた地域の方が影響は強いと言われているので、日本に住んでいる人は次の満月の方が影響は強そうです。
新月図のエネルギーを読む
新月の配置とサビアンシンボル
①太陽と新月はコンジャンクション
潜在意識の中に、顕在意識（願い事）が刻まれやすいタイミング。
太陽と新月のサビアンシンボル
…世の中のエネルギーの方向性と世の中のムード
天秤座２２度
「噴水で鳥に水をやる子供」
相手の心の中に入り込んで、相手の心理的な面をサポートする。癒しやセラピーに関心が強まる。内面的な充実感を求める傾向。同情心が高まる。
②太陽＆新月と
ドラゴンテイルがコンジャンクション、
ドラゴンヘッドはオポジション
日蝕は新月が、ドラゴンヘッドまたはドラゴンテイルのどちらかと約１８度以内でコンジャンクションしたときに起こる現象と言われています。
今回はドラゴンテイル。ドラゴンテイルか過去生のカルマと関係があるとも言われています。
ドラゴンテイルのサビアンシンボル
天秤座２５度
「秋の葉の象徴が伝える情報」
自然界や目に見えるものの背後にある、超自然的な影響を感じとり、そこから大きな力を取り入れる。常に裏にあるものを意識して深く理解する。
物事を多角的に見るようになるため、様々な角度から比較検討するので、いかなるものも簡単には判断を下せなくなる傾向があります。
また能力や専門知識を身に着けること、打算を乗り越え、辛抱強く技術や能力を磨くことにも関連のある度数です。
ドラゴンヘッドのサビアンシンボル
牡羊座２５度
「二重の約束」
自分の欲求と現実の問題のバランスをうまくとる。日常の世界で精力的に活動しつつ、それとは別に夢にかかわる活動を同時並行させていく。
③太陽＆新月と天王星クィンカンカス
クィンカンカスは互いの要素が違うため、時間をかけて調整していく角度です。
天王星のサビアンシンボル
…世の中の改革分野（逆行中）
牡牛座２３度
「宝石店」
生まれ持った能力を磨いたり、専門的な分野に取り組む。時間と集中力を注いで、休みない訓練や努力を続け自分の立場を築く。
④太陽＆新月と水星は
ゆるくコンジャンクション
水星のサビアンシンボル
…世の中の知性や人間模様の傾向
天秤座１８度
「逮捕された二人の男」
他人の悩み事にとことんつきあってみようと思う傾向。少数意見であっても耳を傾け、まわりから誤解を恐れず行動する傾向。世間にまだ評価されていないようなものの中に、可能性の芽を発見する。
⑤太陽＆新月＆水星とキロンはオポジション
キロンは「傷つき癒すもの」という意味を持つ小惑星です。
太陽とのアスペクトであればアイデンティテイに傷を持っている感覚、月であれば母親像に何かの傷を持ち、水星であれば知性に関して何かトラウマを持つと言われています。
＊＊＊
自分の中に何か傷を持つからこそ、同じような痛みを持つ人に心を寄せ、何かできることはないか、それが今回の新月のサビアンシンボルに繋がっているように思います。
ただ、ドラゴンテイルがコンジャンクションしている日蝕で、天王星はクィンカンカスです。
時間をっけて辛抱強く取り組むことが必要でしょう。日常の生活とのバランスも大事です。
また、自分の傷が癒されていないときは、共依存や心理的不安定さ、またサイキックへの傾倒しすぎなどにも注意が必要になりそうです。
専門的な技術を身に付けたい場合も時間をかけて取り組んでいくことが大切になりそうです。
その他の星の配置
①火星と土星がトライン
目標を設定してコツコツと正確に能率よく取り組む。時間はかかっても大きなことを達成できる。
火星のサビアンシンボル
…世の中のパワーの方向性
蠍座２度
「割れた瓶とこぼれた香水」
他者と深く心の底から交流するために、自我の殻を破る必要を感じる。
相手と自分の境界線を破るため、感情が激しく反応する。
今後のより良い関係を築くために正直な気持ちを伝える。
土星のサビアンシンボル
…世の中の課題（逆行中）
魚座１度
「公共の市場」
世の中の思想や生き方などに優劣をつけず、平等に並べてごった煮的に比較する。
まとめると
新月のサビアンシンボルはどちらかというとマイナーなことに目を向けていく感じです。
雑踏には様々な人がいるので、関係性を作りたいと踏み込むことで、傷つくような体験をすることもあるかもしれません。
ただそれは他者と深く関わっていくには必要な道のりになります。
また太陽＆新月・水星・ドラゴンテイル・火星は２ハウスにあり、キロン・ドラゴンヘッドは８ハウスにあります。
２ハウスは自分の持ち物、８ハウスは共有のものとなります。
人との関係が豊かさにつながるような感じがあります。。
「豊かさ」は経済的な豊かさの時もあれば、自分の価値を見出せるような精神的豊かさの場合もあると思われます。
ドラゴンテイルが２ハウス、ドラゴンヘッドが８ハウスのときは、変化には抵抗気味で現状を守りたい傾向にありますが、しかしながら他人に心を開き、共感できるものを探すことで深い変容を体験できそうです。
秋分図リーディングでも書いたように秋分は天秤座に太陽が移るタイミングで、天秤座の新月は秋分の時期のスタートの新月です。
人間関係にはスポットのあたりやすい時期となるでしょう。
マンデーン占星術的にみると
アセンダントは国の雰囲気を表します。
乙女座なので、地のサインで柔軟宮。
状況は変動的、あまり能動的とは言えない雰囲気になりそうです。
４ハウスは射手座なので、天候は割合好天率があがりそうな感じがします。
・アセンダントのサビアンシンボル
…世の中の状況
乙女座１５度
「装飾されたハンカチーフ」
自分の持つ資質や安心感を守るため、世間に対して防衛的になる傾向。
お稽古事も良いタイミングですが、新しく始める時は下調べをしっかりすること。背後にある団体までチェックも大事です。
転職などのキーワードがある度数でもありますが、ここも下調べは入念にするのが良いでしょう。
アセンダントのルーラーは水星。水星は2ハウスにあり、太陽・月・火星もあり、2ハウスがステリウム。
2ハウスは財政、税制、国民の所得。太陽は政権、月は国民、水星は商取引やメディア、火星は事故とか災害、ストライキ、テロなどを表します。
オポジションとなる8ハウスは、税金、損失、社会保障、国際金融なども表し、キロンが在室。
6ハウスには土星が滞在し、2ハウスの火星とトライン。6ハウスは国民の健康や労働環境、土星は義務や困難、秩序を表します。
財政問題は政権も国民も焦点をあてている感じ。労働環境、貧困の問題、健康被害、社会保障に関すること。
自国の社会保障と関係国への支援の問題も関係しそうです。
5ハウスには冥王星があり、5ハウスは娯楽、芸術、証券取引、隠し事の露見。冥王星は巨大権力、組織犯罪、暴露などを表します。
7ハウスは外交などを表し、海王星は理想と詐欺(幻想)。5ハウスの冥王星と、7ハウスの海王星はセクスタイル。
外交では何か隠し事や疑惑が露呈するかも。
９ハウスには木星と天王星。９ハウスは法律、宗教、学問、木星も宗教や思想、学問、聖職者などの意味があります。天王星は改革、分裂、崩壊などの意味があります。木星と天王星は同じ９ハウスですが、少し離れています。
宗教絡みのことに多少の改革はあるのかな？と思いました。天王星と木星のオーブが小さければ大きな改革となったように思いますが、少し離れすぎているので少なめの変革。今後の展開が気になるところです。
１２ハウスには金星。１２ハウスは隔離された場所や見えない場所、病院、慈善事業などの意味もあります。金星は女性や子供、金銭も表します。金星は２ハウスと９ハウスのルーラーでもあるので、慈善事業、宗教団体への寄進的なイメージもあります。
＊＊＊
新月と太陽のサビアンシンボルは
天秤座２２度
「噴水で鳥に水をやる子供」
噴水は人工的に作られた海の持つ心理効果を代用したもの、鳥に餌をやるということは精神性や霊的な力を与えること。
子供は素朴な気持ちに基づいた行動。
純粋に弱いものを助け、大きく包み込むような思いやりの気持ちのシンボル。
いま、それが社会のいたるところで、もとめられているのでしょう。目につかない場所でも。
国民の状況を表す１ハウス、政府の状況を表す１０ハウスともにルーラーは水星です。
水星のサビアンシンボル
天秤座１８度
「逮捕された二人の男」
他人の悩み事にとことんつきあってみようと思う傾向。少数意見であっても耳を傾け、まわりから誤解を恐れず行動する傾向。世間にまだ評価されていないようなものの中に、可能性の芽を発見する。
少数意見にもしっかり耳を傾けることも大事でしょう。蝕の季節は価値観の反転が起こるようなときです。
以上、新月の日を過ぎてしまいましたが、１０月１５日の天秤座新月の考察となります。
お読みいただきありがとうございます。
星読あかり
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