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山崎パンには敵わない

表題の通り。

 今年は元旦から大変なことが起き続けて、幸いにもわたしは都内にずっと居れたにもかかわらず、動揺がおさまらない。お正月は都内にある実家に帰っていたのだけど、落ち着かなくて、昨日の夜、自宅マンションに帰宅した。もう住んで15年にはなる昭和建築の建物は隙間風だらけでとても寒いし狭いけど、わたしにとっても、坊主にとってもなぜかほっとする場所。城だなぁ、なんて改めて思ったりする。マジで寒いけど。てかくそさみいなんなんだよ。
 実家からの帰り道、かならず山崎パンの工場の前を通る。わたしたちの母校の小学校は、社会科見学でかならずこの山崎パンの工場に行く。工場って楽しいよね。あと、お土産にパンを貰ってみんなで大喜びした。今回も被災地にパン届けてるとのこと。あのトラックは人を助けることもできるし、みんなの日々の夢も詰まってる。実家を離れても、街中であの山崎パンのトラックを見かけると、ちょっとうれしい。

 で、なんの話だっけ。そうパン。パンです。わたしはグルメというほどではないけれども、自炊があまり得意ではない分、それなりに「買ってくる食べもの」にはこだわる。
 特にパンと洋菓子和菓子は昔からこだわりが強いのだけど、今住んでいるマンションの近くは有名なパン屋さんが多くて(その代わりケーキ屋さんが皆無)、自転車でちょちょっと走ればおいしいパンがすぐに手に入る。だからたまに贅沢をしたい時は、スーパーの食パンではなく、ちょっと自転車を走らせておいしいパン屋さんで「食パンなのに食パンって書いてない(言わない)食パン」を買ってくる。たまに「ぶどうパンなのにぶどうパンって言わないぶどうパン」とかも買う。そんで朝食に出す。バターはよつ葉のバター。これだけで結構安くご機嫌になれるから良い、

 はず、なん、だけど。

 最近、うちの坊主が、この高い食パンたちを食べてくれなくなった。うそでしょ?と思いつつ、じゃあスーパーの普通のシンプルな食パンにしたらいいのかな?と思って出しても、ダメ。上にチーズとか乗っけてみても、土台自体が「なんか嫌」らしい。うそでしょ?なんで急に嫌になるの?は?

 でも、わたしだって負けたくない。なぜなら朝から凝ったことなんてしたくないのですよ。パンって焼けばいいじゃん。おかずも結構シンプル。卵とベーコンとヨーグルトぐらいで。ごはんになるとそうもいかないでしょ。まぁ結局納豆ご飯で十分なんだけど、朝から納豆をがきんちょに食わせるとこれ結構後処理が大変なわけですね、え、小学生なのに?とかおっしゃる、お思い、そうですよねでもうち行儀作法がまだ全然おいついてなくて納豆うまく食べれないんですもうバカでほんとに(以下略

 だからわたしはついに禁断の高級パンに手を出した。

そう、その名も「ダブルソフト」。


 憧れだったよねぇ…ダブルソフト…山口智子がCMしててさぁ…ふわっふわでさぁ…ちょっと高いのよ、だからあんま買ってくれない高級な食パンだったダブルソフト…
 
それを!ついに!購入!したらば!!

 …食ったよ。もりもり。

 トーキョー○○名店ベストなんちゃらだとか口コミなんちゃらだとか近所のマダムの評判だとか行列だとかあと単純に「わたしがおいしいと思う」とかお高いお値段とかなんか関係なかった、昔からずっとあり続ける不変のダブルソフトが、どうやら至高のようでした。さすがのヤマザキパンだった。

表題に戻る。

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