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理念はあるか?

今の仕事をするにあたり、色々と打算や計算をし今の仕事を選びました。
自動車関係の仕事で独立しようとすると
設備投資で莫大な費用が掛かり、更に固定費以外に仕入れも莫大・・・
それなら、できるだけそれらが掛からないステップの軽い職種を選びました。(またいつか詳しく書きます)

だからと言って理念や信念が無かったかと聞かれれば違います。

二十歳ぐらいの時に初めてなったギックリ腰
初めてだったので、訳がわからず「何か腰や股関節を曲げるとやたらと痛いな」ぐらいで、病院も行かずに過ごし
これがギックリ腰だと気がついたのは、それから1年後ぐらい
それまで、ずっと腰が痛いまま生活を送っていました。

病院に行っても、リハビリをしても何をしても痛みは消えなかった

病院には、1年以上通院し、リハビリをしても薬を飲んでも痛みは消えず
1年の2/3は腰の痛みを抱えたまま生活
そんな生活を30歳ぐらいまで続け「自分の身体の状態を知りたい」そんな興味もあり、整体の学校へ
人の体は、車と違い、基本コンポーネントが変わる訳では無いので、何とかなりそうな気がしたのもあります。
(当時は、エンジン車からハイブリットへの移行期で、色々と変化の多い時代でした)
それとトラブルシューティングが好きだったのも関係があります。

病院でも接骨院でも何処に行っても楽にならないなら

病院も接骨院も当時は、治さないスタイルだと勝手に理解し
自分自身と同じ様に「1ミリも楽にならなくて」苦しんでいる人と向き合えれば
仕事として成立するのではないか?
それが、この仕事の始まりであり、沼の入口に立った瞬間です。

だって「投薬もダメ・リハビリもダメ・理由も分からない、治す気もない」
だからと言って、身体を機械を使わずに触る人は、亜種的に見られていたりする。
的確に、身体を触って貰えて、状態を教えて貰って、アドバイスをして貰える所って凄く少なかった。
そして基本構造は、車と違って変わることは無い。

「出来るんじゃね?」
勘違いでも思うのは仕方ないですよねw

つまり僕の理念は「何処行ってもダメだった人へ施術して、少しでも楽にする」そして向き合える胆力を備える

今でこそ、その理念に近づけている気がしているのです。

例になります。
酷い腰痛で病院では「脊椎狭窄症」と診断され
リハビリも投薬も効かず、最終手段の手術をし
それでも、半年後には痛みが再発
歩くのもやっと、仕事中にうずくまるくらいの痛みがあり
脛や大腿外側へ痺れるような痛みが、断続的にあり
手術した病院では、ブロック注射をして貰うも、その効果は3週間と持たず
その先生は、それでもブロック注射で誤魔化して過ごすしか無いとか

その頃に施術に来れられ、触診した感じでは、本来手術するべき場所では無い箇所を手術している様な感触
施術で何処に落とし所を探すか悩みながら、1年間週1回のペースで通って貰い、今では、腰の重さこそあれど、痛みは粗ゼロぐらい
(職場の人が驚く位の調子の良さ)
ただ過去に痛みの恐怖から、調子を崩さないようにする目的で
今でも定期的な、メンテナンスに来られていますが
先日、その方の職場へ足を運ぶ機会がありましたが、その時の見違えるような明るい表情と声に、施術している僕がビックリするぐらいでした。

実はこの方、僕の施術を受けながら違う病院へセカンドオピニオンへ

僕の仕事は、施術をするだけなので、病院へセカンドオピニオンをして貰う事に対して、全く抵抗がありません(むしろどんどんして下さい的な立ち位置です)
そして、その先生の話を聞くと
「何故こんな手術を、したのか分からない」
「もし手術をするなら、相当な手術になるので出来たらしたくない」

との事

実は、僕も何故こんな所を手術したのか理解に来るしんでいたのです。
(何故か右の骨盤がPI-INなのに、L5・L4が極端にPR・勝手な予想はL4を手術で右方向に固定、結果L5に不具合が出て大腿外側から前脛骨筋付近への痺れが出ている感じかな?)
痛みを訴える箇所の神経支配と、手術をした箇所の位置が全く合っておらず、下手をすればその手術で、変な歪みを与えるように腰椎を固定(下手な手技をしてしまうと、最悪な結果になりそう)
だから最初の先生は、ブロック注射押しだったのだと・・・(察し)

それでも痛みが消えた理由

そんな状態の痛みが、消えた理由は何故だと思いますか?
腰椎の捻転もしてません
骨盤の矯正もしてません
幹部を徹底的に触った訳でもありません

痛みが消えた理由それは・・・謎です。
あえて言うなら、お客様が言った言葉が答えかもしれません
「先生は絶対に見捨てたりしないもん」

技術的には、個を見ず全体のバランスを取る事に専念しましたが
気持ち的に「お客様の状態と向き合い続ける」をしてきました。
結果、それが実っただけ。

真剣に向き合うとは、ホント胆力のいる事で
症状に悩んで、解剖系の本を読み直したり、整形外科学検査法を読み直したり、出来る手技は無いか?調べたり
ただ、お客様には不安な顔は見せない
「うんうん!大丈夫だから」って、受け止め話せる関係が構築出来たこと
これが、最終的にお客様の信頼を受けたんだと思います。

うちのお店は、他店に比べて安くは無い

このお客様が、びっこを引いてい歩いている姿を知っている、お友達が
普通に歩いている姿を見て、驚いてお店の場所を聞きご来店された事があります。

がっ・・・・

「年金生活なんで、その金額を払って来店し続ける事は出来ません」
そう言って2度目はありませんでした。

多分だけど、何処へ行っても治らなかった訳では無く
苦しみ続けた訳でも無い方には、無理かもですね。
ただ、覚悟の決まった方には、僕も覚悟を決めて施術をしますし
それ相応の対価を貰うと決めています。

これが、僕の信念であり理念の元です。
絶対は無いですが、覚悟を決めて向き合う胆力はあります。
其の為の努力もし続けますし、勉強もします。

僕も今年で53歳になり
そろそろ再び後進を育てる方向に、舵を切ろうかと考えています。
覚えたい人がいればなんですけどね。




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