グリル厄介の効果ここにあり

日本テレビが放送するテレビ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』の1コーナーに、「グリル厄介」というものがある。

外来種や、増えすぎにより漁場環境などを悪化させている生き物など、「罪はないが厄介者」の生き物たちを、駆除しつつおいしく料理して、無駄のないように利用しようという企画で、それなりの人気を集めている企画である。

この番組により、「厄介者」をおいしく駆除することに注目が集まってきたおかげか、回転寿司チェーン業界3位のくら寿司が、グリル厄介的発想の新メニューを開発した。

駆除対象魚「ニザダイ」をおいしく!? くら寿司が商品化、“キャベツ”与えて臭み無し、脂の旨みもたっぷり

それがこの「ニザダイ」である。

くら寿司は、海藻を食べ尽くし、磯焼けと呼ばれる現象を引き起こすため、厄介者として駆除された上、身がおいしくないため廃棄されていたニザダイを、廃棄キャベツで養殖することで身を劇的においしくすることに成功した。

そしてこのニザダイを、一部店舗で実際に商品として一般向けに提供するという。

このような商品が受け入れられる土壌づくりに、グリル厄介が果たした役割は非常に大きいと思われる。

ついに我々一般人も、罪はないが厄介者の生き物たちをおいしく駆除することに参加できる時代が来たのである。