江ノ電プラレールとソウルメトロ

何気なくTwitterを見ていたら、このようなツイートが目に入った。

これは、元々実車も2両編成であるため、プラレールも2両編成であるのだが、プラレールは3両編成で1セットが主流なので、ホビーオフの店員さんが恐らく知らずに似た色のゴードンの急行客車を挟み込んでしまったという写真である。

1930年代のイギリスの客車が、1980年代の日本の電車と不思議な一体感を醸し出しており、なかなかに面白い。

そして、これを見ていて思い出したのが、韓国ソウルメトロの1000系電車である。

ソウルメトロでは、路線が1号線から9号線まであり、形式の1000の位が所属路線に対応するという規則があり、そのため1号線の1000系を置き換える新型車両は1000系(2代目)となるという面白い特徴を持っている。

そして1000系(初代)は、地下鉄需要の高まりに応じて6両編成から段階を追って10両編成まで伸ばされたため、製造が新しいほうの車両はまだ製造から10年経っていないという状況が存在していた。

そこでソウルメトロでは、この比較的新しいほうの車両の中でモーターなどがついていない車両を選び、1000系(2代目)に組み込むことで車両製造費用を節約するという方法をとったのである。

組み込まれた車両の製造は新しいとはいえ、元となる設計には24年もの差があり、色は同じ色に塗り直されたため遠目からはわからないが、近くで見ると明らかに古い設計の車両がぽつんとはさまれており、やはり不思議な一体感を醸し出している。

このように設計された時代の違う車両が同じ色に塗られて1つの編成を組んでいるさまは、私は非常に趣を感じる。


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