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ママたちのきょうだい児への思いを知ってわたしが思ったこと

ママ専用のカウンセリングサービスをより良いものにしていきたいと感じて、ここ最近、当事者であるママたちにお話を聞かせていただく機会があった。

障害があるお子さんを育てるママたちと数人お話ししたわけだが

ここで一つ、私は自分の思い込みを突き付けられることになった。

話を聞く前の私の仮説としては、

障害があるお子さんがいる、
ということは
ママの悩みの大半はその子に向けられたもの、
という仮説をもっていた。


実際、インスタ界隈を見ていても

「こういった特性に対してはこう対応すればOK」
「こういった困りごとはこうすればいい」

といったことを発信しているアカウントを
数多く見つけることができる。

私自身、発達支援をやっているので、
そういった困りごとに対するサポートもできれば、
とずっと思ってきた。


そして実際のお話の中で

それは確かに間違いない。ということも分かった。

「どう対応すればいいのか」を皆さん、悩んでいた。


だけど、それ以上にママたちの気がかりになっているものがある。


それが、きょうだい児のことだった。

「上の子に手が必要で全然かまってあげられてない。」
「子どもに寂しい思いをさせているのではと、自分を責めてしまう」
「甘えさせてあげたいと思うけど、自分でやって欲しいと感じることも多々」
「上の子への接し方を学ぶ機会もあったが、頭ではわかっていても余裕があってできない」
「先のことを考えると不安」

などなど…。

手をかけ、心を向けたいけど、時間も人の手もじぶんの心の余裕も足りない。

そんな中で甘えてくるきょうだい児へうまく対応できていないと感じて、自己嫌悪する。

加えて元来ママ自身が心の傷をもっていると「甘えさせてあげたいけどできない」などがより強いものになってしまう。

障害や疾病がある子たちの相談先は有難いことにたくさんある。

だけど、きょうだい児のことを相談できる場は
あまり知られていない。

いや、知っていたとしても
「でももうこれ以上どこかに通って誰かに相談するのがしんどい…」と疲れていることもあるだろうし、
「私が頑張ればいいだけ…」とさらに自分に頑張ることを強いることもあるだろうし、
「こんなこと相談するほどのことでもない…」と我慢することもあるだろう。

だけど、心の奥底ではママたちは本当にこの事態を重く見ていて、どうにかしたい、でもどうにもできないと悩んでいる現実があると知った。


我が家にも「きょうだい児」だった息子(今は諸々の理由から彼をきょうだい児とは見ていないが)がいる。

感染を避けるために人混みを避ける生活をしているのでお出かけもできないことが多い、
抱っこも満足にしてあげられない、
寂しい思いをさせていると思って自分を責め
優しくしたいのに、息子の甘えやわがままを許せない、
イライラを息子にぶつけて怒鳴ってしまう、

頭ではわかっているのに
心はべつもので、
穏やかに過ごしたくても全く過ごすことができなかった。

このままだと息子のこころがどうにかなってしまう。
焦りと罪悪感でいっぱいだった。


ママたちのお話を聞いていると
過去のわたしのように感じている方が
たくさんいるのだと教えてもらった。

この状況で、もちろんママ一人で頑張らなくていい
支援体制をつくる、というのはすごく重要になってくる。


ただ振り返ってみて
私があのとき、必要だったのは物理的な支援だけでなく、「自分」に矢印をむけることだったと思う。

自分をちゃんと満たしてあげて、自分に与えてあげて、自分を肯定してあげる。


それができるだけで、
息子も心の安定を取り戻していただろうし、
関わり方も全く別物になっていただろう。

それがほんとに大切だった。
つよく思う。

わが子を愛するママたちに、いま私ができることを届けていきたい。


たくさんの気付きをくださった皆さん、
本当にありがとうございます。


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それではまた。

星坂 はる




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