無職の特権と代償
雨の日の二度寝は、おそろしく気持ちいい。
雨の音、低気圧で気だるい体、温かい布団。
時間は無限にあるのだから、二度寝しない理由が見当たらない。
それにしても気持ちいい。
そこまで深くない睡眠で、どうでもいい夢を見る。
うとうと。
少し寝るつもりが2時間も寝ていた。
気持ちよかった。
それが無職の特権であり、醍醐味だ。
そして、辛いのが孤独である。
みんな働いてるんだもんな。すごいなぁ。
そんなことを考えながら、今日もコーヒーを飲む。
電車に乗って、会社に行って、頑張ってるんだ。
僕も昔はそうだった。
無職になりたての頃は、開放感と優越感でヒャッホイとしか言いようがなかったけれど、今は少し社会から離れてしまったような寂しさがある。
働きたいな。誰かと話したいな。
そんなことを思う。
孤独は辛い。
こんなに辛いとは思わなかった。
思えば、こんなに1人でいる時間なんて人生で初めてだ。
1人を楽しめるのは、いつも人と関わる仕事をしていたから、リフレッシュするために1人になっていたんだな。
趣味も1人でできることばかりを選んでいた。
釣り、読書、ジョギング、サイクリング、散歩、ギター。
今は1人が虚しい。
いざ1年半も無職だと、何かの境地に至りそう。
自分よりももっと長い時間引きこもったりしている人もいるんだもんな。
それはそれで辛い人もいるよな。
あぁ、寂しい。
カフェでもやりたいな。
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