死を希うきもち

死にたいと思ったことはあるだろうか。何かミスをして「最悪~死にたい」とつぶやく人はよくいるだろう。けれども大抵の場合それは本心ではなく、冗談にすぎない。また、死にたいと思うようなことがあっても、数時間、長くとも数日経てばその気持ちは消えている場合が多い。

一方で、何年経っても死にたいと思うのをやめられない人がいる。うつ病などの精神疾患を抱えている人に多いだろう。ただ漠然と死ぬことを望んでいる状態。これには自殺願望よりは希死念慮という言葉の方が当てはまる。

私も希死念慮に憑りつかれてしまった人々のひとりだ。もう2年以上、毎日のように死にたいとつぶやいている。勿論私よりも長い間希死念慮を抱いている人もたくさんいることだろう。だから自分が一番不幸だとはとても言うことはできそうにないし、言うつもりもない。

でもそろそろ耐えられなくなってきた。……こう言うのも何回目かわからないくらい言っているのだが、本当にもうすぐ自分は"決行"してしまうのではないかと思っている。

前まで怖くてできなかった自傷ーーとはいってもまだ軽い方なのだがーーをするようになり、しかも快感を覚えるようにすらなってしまった。そのうちリスカでもし始めたらもうおしまいだと考えている。自分を傷つけるのが怖くなくなったら死ぬのも怖くなくなって死んでしまうような。

とりあえず目先の楽しみを糧に日々生きているわけだが、それでも太刀打ちできないほどの希死念慮に襲われると自殺しかねないのではないだろうか。

特にバイトをするたびにそう思う。労働に向いていないとかそういうレベルではなくおそらく「できない」のだろうという圧倒的な社会不適合者ぶりを突き付けられ、生きようとしても生きられないのではないかと不安を感じている。

希死念慮を一回自覚してしまうと、もう前のようには戻れない。というより、戻りたいと思っていないのかもしれない。小さい頃に心配されなかった分、周りの人に心配してもらいたくて死にたい死にたいと言い続けているのかもしれない。

私の希死念慮はいつになったらなくなるのか。もしかしたら一生なくならないのかもしれない。それこそ自殺するまで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?