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娘がカナダの中学留学に旅立ちました✈️

留学期間10ヶ月分の荷物

先日、長女(14歳)がカナダ留学のために成田空港を飛び立ちました。

アルバータ州の南の小さな都市の公立中学校に入学して、現地の学生として学びます。

成田空港でお見送り

学校へのデイバックにもしようと買ったイーストボーイのリュックがよく似合います♡

南信州の家から片道240キロを車で往復して成田空港まで見送りに。
カルガリー国際空港行きの直行便はコロナ以降無くなってしまい、シアトル経由の便にしました。シアトルでのトランジットがうまくいくか心配でしたが、なんとかなりました。

娘は家族旅行で何度か海外に行ってはいますが、一人はさすがに心配でした。
JALのシアトル行きを利用し、シアトルでのヘルプをお願いしたら、対応くださったようです。なければ無理だったかもしれないといっていました。

このブログは下の息子いっくんの発達記録なのですが、同じ自分の子どもの話、ということで、娘の留学記録も書いていこうかなと思います。


なぜ中学でカナダ留学をするのか

まず、なぜ留学することにしたのか、ですが、これは不思議な成り行きからでした。

もともと私は子どもたちには語学ができるようになって欲しい、3人のうち最低一人は海外の大学に進学して欲しいと思っていました。

もちろん強制はできませんので、そういう気持ちがある、ということは常々話していました。
それくらい広い視野で将来設計を考えてほしいし、衰退していく日本にしがみつく必要はない。

昨年(2011年)の冬、現在小6の息子がとあるきっかけで「学校がもう嫌だ!」と行かなくなりました。
結局休んだのは7日間ほどだったのですが、わたしたち夫婦のもともとの価値観として、義務教育は行かなくてもいい。というのがあります。
多分世間は逆で考えるでしょうが、義務教育は本人が嫌なら行く必要がない、と思っていて、いつでも不登校を選んでいいし、もっと合う環境をいつでも考える、と思っています。

日本の義務教育は詰め込み式過ぎて、子どもたちの主体性や創造性を奪うものであり、周囲に合わせるいわば忖度力が育まれる教育だと感じていて、子どもたちにとっては害にもなりえると。

ASDのいっくん(現在3歳)の小学校をどうするかも、海外も含めて考えていきたい。

我が家の上の子たちは頭が良くて、学校の勉強は退屈だといいます。

そんな背景があって、息子が小学校に行かない、と言ったことを、わたしと夫は面白いなぁと思って自由にさせていました。

それで、「ずっと家にいるのもなんだし、学校に行きたくないなら海外の学校にでも行ってみる?それくらいの目標を持って家で勉強してみたら?」と息子に提案をしたのです。

その時に意外にも上の娘が「私も留学したい!」と飛びついたのでした。

その後、息子はサッカークラブで一緒の仲の良い友達に頼まれて登校をあっさり再開しました(笑)
本人も留学したいモチベーションは無く、息子の方は違ったみたいです(笑)きっかけだけ与えてくれました。

娘は中学校では成績が上位5人以内に常に入る状態で、入学してすぐから学校にフラストレーションを持っていました。クラスメイトが騒がしい、わたしはもっと勉強したいのに!と、そんなことをよく愚痴っていて、娘を私立に行かせることを考えるべきだったかと思うほどでした。
(田舎過ぎて私立の中学に通うには片道1時間半の高速バス通学が必要wそれか寮に入らねばならない)

なので、留学はちょうどいいと思いました。
中学2年の秋から10カ月ならば、中学3年の夏に戻って高校入試にも間に合います。

留学が決まってからは英語の勉強もテキストなどメインで頑張っていて、高校文法のエバーグリーンという参考書を渡したらしっかりと取り組んでいたので驚きました。
留学準備の勉強期間も含めて、持て余していた力を発揮できる目標が出来たのはよかったなと思います。

語学習得には最低1年(夏休みがあるので実質10ヶ月)は現地の学校に通う必要があると考えました。
高校での1年間の留学だと日本の高校の勉強についていけなくなる恐れがあるのと、帰国子女入試を受けるためには最低2年は留学をしている必要があるため、高校で留学に行かせるならば卒業までの3年みっちり行かせるべきと考えますが、その決断は本人によっぽど大きなモチベーションが無ければ難しいでしょう。
また、高校3年間通わせるのは親の金銭的な出費も厳しい(^-^;

大学の4年間ともなるとなおさらです。

中学で10ヶ月間の留学なら、頭の柔らかいうちに英語脳にしていくこともできるでしょうし、その留学体験やそれに伴う英語力を土台にして、高校や大学の進路選択を広げることができます。

高校や大学よりも、向こうの公立中学で学ぶ勉強そのものがそこまで難解ではないだろうから、英語で学ぶのもハードルが下がるかな…という予想もできました。高校や大学になると日本語でも勉強が難しい(^^;

娘の頭なら、日本の中学の勉強はタブレット学習をカナダで続けるだけで充分だと思いました。(スマイルゼミを小学校4年生から続けていて、それを継続します)

このように総合的に考えて、今がベストタイミングと判断しました。

中学校側は初めてのことでしたが、英語の推薦書や成績証明書などの手配をしてくれて、先生方もとても応援してくれました。
クラスメイトには驚かれましたが、色紙に激励の言葉を寄せてくれて、とても嬉しかったようです。カナダ行きの荷物にもその色紙を入れていました。

なぜカナダのアルバータ州にしたのか


問題はどこに留学するかです。

留学費用が高すぎるのと治安の悪さでまずアメリカは無し。イギリスもお高い。

先進国で英語が学べて、国民の幸福度の高い国として思いついたのはニュージーランドとカナダでしたが、留学を考え始めた当時、ニュージーランドはまだ鎖国状態でした。

あと、英語の綺麗さからもカナダかなと。

娘はニュージーランドの人が食器を洗う時に洗剤を流さないのがムリって言っていて面白かった(笑)

必然的にカナダに絞られました。
調べると、カナダの教育のレベルは非常に高く、中でもアルバータ州の教育レベルは世界最高水準の評価をされているとのことでした。

その他、最終的にアルバータ州にした理由として、
・ケベック州などフランスが公用語のエリアは除外
・現在日本の田舎に住んでいるのでバンクーバーやトロントのような都会ではなく自然の多い地方都市がいい
・なるべく寒すぎないほうがいい

など考えた末、エージェントに紹介された現在の学校に決まりました。

アルバータ州の南の方は、晴天率も高く、冬でも雪がそんなに積もらず過ごしやすいそうです。
カウボーイ文化が残る街で、比較的他の都市よりも白人が多いようです。

きっかけはエージェントの紹介ですが、その規模感や環境、学校の感じ、費用が安めであることなど、総合的に判断しました。


娘の通う学校


カナダは公立学校がほとんどなのですが、娘が行くところはカトリックの学校です。でも公立なんですって。

ファインアートアカデミーという芸術の選択科目が多く用意されている学校で、ダンスや歌、ピアノなど、音楽が好きなうちの娘にはぴったりです。絵を描くのも好きだし。

カナダは各州の中の更に各地方の教育委員会が力を持っていて、カリキュラムなどにも特色を持たせているそうです。
スポーツに力を入れている学校、アートに力を入れている学校など、それぞれ特色があって、教育委員会内で生徒が自分に合った学校を選べるのはすごく良い仕組みだと思いました。

規模も大きく、ダンスルーム、スポーツジム、劇場、衣装室、ピアノルームなどなど、施設も充実しています。

イベントも学校ごとに趣向を凝らしていて、娘の通う学校の発表会の規模がなかなかすごそう。
アクティビティもすごく充実してそうでした。

娘を受け入れてくれたホストファミリーもすごく優しい人で、事前のメールのやり取りでも、「実の娘のようにかわいがります!」とはっきり言ってくれて、カナダはビジネス的なホストも多いと聞いていたのですごくホッとしました。その方も受け入れは今回が初めて、とのことでした。
メキシコ人の1つ年下の女の子も一緒なのですが、その子ともすごく気が合っている、とのことでした。

60代のおば様の一人暮らしの家庭で、可愛がってくれそう!と安心です。
留学生があまり多くない地方都市の方が、ボランタリー精神で留学生を受け入れてくれる家庭が多いだろうと思っていましたが、アタリだったみたい✨

ホストマザーがかわいがってくれて同性の仲良く出来そうな子も一緒だなんて本当に恵まれていると思います。

わたしの両親はベトナムのキリスト教徒なのですが、日本に来たばかりの頃にカナダ人の神父様に非常に良くしていただきました。
本当に人格者でした。なぜ日本のこんな小さな教会にこの人がいるのだろうと子ども心に思ったものです。ベトナム難民を受け入れて、自立を支援してくださっていました。

娘がカナダのカトリック系の公立学校に行ったのは何かすごく面白い縁だなと思います。

学校のスタートは9月1日からなので、娘の報告を聞くのが楽しみです(*^^*)

SNSでは娘のことなどをもっとこまめに載せていく予定です。


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