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タイと格差社会

 今日はタイの格差社会について書きます。みなさんが思っているようにタイの格差は日本のそれとは比較にならないくらいすごいです。貧しく生まれたらずっと貧しく、お金持に生れたら死ぬまで金持ちというのがタイの現状です。タイは相続税がほぼないに等しいからと言われています。調査結果にによるとタイの人口の1%(50万人)がタイの富の70%弱を持っています。これはロシア、インドを抜いて世界1です。富の再分配機能がほとんど機能していないからです。生れが全てを左右する為に、下剋上もほとんどないらしいです。努力すれば報われるという言葉がありますが、タイはそれを実現するのがすごい難しい。そうすると貧しい側、お金持ち側にとって良い影響が出ない。報われないのであれば努力しないし、何もしないでいいのであれば努力をしない。両者にモチベーションがない構造になってしまうといった感じです。とまぁこういう話をすると暗い話になりがちなのでこういった側面を明るく見ていきたいと思います!

それでも楽しそうに見えるタイの人々

 タイにいて感じるところは、何を持って幸せとするかというところです。自分は日本で育った日本人、日本の価値観、文化で育ってきた。タイに住んでタイ人と働いて、タイ人と遊んで、タイ人と生活していくと今まで持ってた概念が変わっていきます。いい意味で。日本で成功・幸せといえば、お金・名誉・権力・とかその辺に目が向きがちですが、タイにいるとそうでもないかなと思えたりもします。家族・彼女・奥さんが最優先で仕事が立て込んでいようと難なく休んだり、道端でずっと話してたり、いきなり知らない人同士で話が始まったり、そのへのバイタクのおっちゃん同士がカンチョーしあってたり、しらない人と目が会うとニコってされたりと、特に何か自分に与えようとしている訳ではないのですが救われた気分になります。日本にいるとそういう事もあまり発生しないので、こういう分け隔てない感じとか、自分の家族最優先にする事が周りにあるという事はすごく良いなと感じます。いろんな物を無視して、今目の前にある物だけに夢中になったり、自分の身の周りにいる人々を優先しているタイ人ってある意味すごい豊かだなと感じます。たとえ格差があって貧しくても、その中での幸せをしっかり持っていると思います。お金持ちの価値観に合わせていない感じがします。割と豊かな国で育ってきてはいますが、ずっと誰かが決めた幸せを掴もうとして努力して、結果精神的に貧しくなった自分に気づけたのは多分タイにいたからかなと。駐在だし、もちろん低いレベルの話ですが自分の方がお金はあるはず。でも結果精神が貧しいとお金があっても幸せにはなれないんだなという事を中小企業のサラリーマンでも少しだけ感じる事が出来て改心できました。ありがとうタイ人。

 

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