学校で祖父の葬式

明日は高校で祖父の葬式がある。

生徒手帳に祖父の、あの世での名前が書いてある。あと、明日は死生観の作文を書かされるから、その下書きも持っていかなければ。

当日。体育館で並ばされる。机と椅子がある。
前の方に祖父の青い棺がある。

「●●さんの祖父のあの世での名前は『◯◯』。~という意味。カッコいいですね」「皆で●●さんの祖父の名を読んであげましょう」と、スピーチ。
皆で祖父の名を読む。私はタイミングが掴めず名前を読むのに失敗した。後ろの男子が、「え、これだけのために俺生徒手帳持ってきたの?」と若干笑いながら言った。先生たちは、そうです。と断言した。

校長?らしき人が棺の窓をじっと見ている。

式の終わり。「みんな、作文にグラフとか書いちゃダメだぞ」と先生が舞台の上で言っている。その発言に皆が笑みをこぼした。

死生観の作文を体育館で、書く。私は、孫だからいくらでも書けることがあっていいなあ、と思っている。前の日に書いた下書きがあるけど、これは全部無視して新しくこの場で書いちゃおうかな、と思っている。

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