映画の予告、タレント、服の販売店

映画の予告。スパイダーマンの映画。
内容は、スパイダーマンの後継者が「俺はやってやる」と躍起になる映画。
最後、後継者の若者の顔が画面を横切ったあと本物の(前の)スパイダーマン(素顔の俳優)がカメラ目線でこちらを見ている。後継者と同じ方向へ行く。カメラは固定されている。

画面が切り替わる。黒塗りのセット。一人の日本人俳優。静か。「まずは◯◯さん、妊娠おめでとうございます」と俳優。
画面が別のスタジオに切り替わる。
笑点のように、座布団の上に座って横並びになるタレントたち。男、女、男、女…の順に並ぶ。女性タレントはピンクのエプロンのようなものを着ている。
「このエプロンを着てくださった方は、妊娠しているという証です」とMC?誰かが言った。
カメラがタレント達を映していく。男、女…ときたのに、女、女、女、の並びのところがあった。本来、男性が座るべき場所のところに吉田沙保里がいて私は思わず笑ってしまった。彼女もピンクのエプロンのようなものを着ていた。

画面が切り替わる。エプロンを作っている販売所のようなところ。
そこでは、エプロンだけでなく、羽織るタイプの衣類や普通の服も配布しているようだった。

いつの間にか私もその場に居て、どれにしようか悩んでいた。

「これなんかは、成人式の日なんかに役立ちますよ」と販売員の女性が、一枚の羽織るタイプの衣類を身につけて見せた。キラキラ金色に光っていて高級感があった。

なおも私は悩んでいて、最終的に2枚ほど服を選んだ。「いくらですか?」と訊こうとして、私はハッとした。これはボランティアなのだから値段はないのだ。

自宅。私は服の整理をしている。洗濯されたまま放置してタンスにしまわれることのない、積み上げられた服たち。それをタンスに入れる。
そばにはさっきの販売員も居て、私の様子を見ている。

整理を続けていて、ひとつ服を手にとって、唖然とした。さっき販売員から貰った服のうちのひとつだ。それが、全く異なる服に変わっている。
私は後ろを振り返った。販売員は寝ている。こっそり、間違えて手にとってしまった服と本当に欲しかった服をすり替えてしまおう、と思った。この人が寝ている隙に。

私は別室へ移った。うず高く積み上げられた衣類。この中に販売員の服もある。探そう、としたところで母が帰ってきた。
諸々の事情を話した。母も協力してくれるようだった。静かにね、とドキドキしながら作業した。
やがて、靴下が邪魔であることに気づいた。私は、バラバラの靴下をセットにしてとりあえずそこから片付けようとした。内心、こんなことちんたらやっていて間に合うのだろうか、と思っていた。

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