催眠レインコート

谷山浩子の弾き語りコンサート。
「催眠レインコート」の途中で、浩子さんの口と手が止まる。私は客席で続きの歌を歌っていた。浩子さんは依然として黙ったまま。
私が歌い終わると、隣の母が「20分ぐらい(無言が)かかったね」と腕時計を見ながら呟いた。(会場は照明を落としておらず明るい、とここで気づく)
浩子さんが、ニコニコと「みなさん、続きを歌ってくれてありがとうございます。そこの2列目の銀色のコートの方も…」と喋る。2列目の銀色のコートの人は恐らく私のこと。照れくさい気分だった。しかし、私以外に歌っている人が他にも居たのか疑問に思った。(自分の声以外聞こえなかったから)

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