fairy tail

本屋で、「fairy tail」というタイトルの、小さな小さな、手のひらよりも小さな本を見つけた。紙は古くぼろぼろで、中の文字は手書きだった。それを買った。
手書きの文字を見てみると、片方のページともう片方のページで逆の意味の熟語が書いてあるようだった。ページをめくっているうちに、少女が詩人の男性に虐待されているシーンが頭の中のイメージとして鮮明に映し出されていく。

少女の耳に空けられた、何の意味もないピアスの穴。

少女の頭に、生きているハチ入りの蜂蜜がどろどろとかけられていく。少女は痛い痛いと言いながら必死にハチを払っている。

「旦那に虐待されていたのよ」と語る少女。家はもう無い。

現旦那に、かつて食べさせられていたパンの残りかすを「食え」と言われる少女。

少女が処女だと知ると、笑いながら少女を犯そうとする現旦那。

この辺りで気分が悪くなり、目次のページを開いてみた。「破瓜-妊娠-流産」まで読めた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?