見出し画像

満月図&オラクルリーディング|2024.05.23射手座満月

2024.05.23、射手座で満月を迎えました。満月図のリーディングです。

【このリーディングについて(定期)】
半月に一度、新月と満月が起こるタイミングで天体図(チャート)を読みとって投稿しておりますが、これから起こることを積極的に「当てよう」として読んでいるかというとそうではなく。

読んでくださる方がいつもの暮らしと照らし合わせてみて、「そうだったらいいな」「やってみようかな」など、感じ取れる部分があったらピックアップどうぞーーという位置づけで、チャートをデッサンして写し取るようにまとめたものです。

ASTRODIENSTで作成、2024.05.23 射手座満月(WSH)


『あえて、型や枠を意識する』

そんな雰囲気のするチャートです。

アセンダントは水瓶座、チャートルーラーの天王星は牡牛座の天底に位置していて、旧態からの離脱を考え始めている? 生存や理想のための維持、あるいは決断をおもわされます。

今後のしかるべき立ち位置、布陣はどういうものであってほしいか、熟考に熟考を重ねて足場を固めていきたい。その気持ちは硬いのだけど、行動に移す前に、まだまだ自分のなかで気を取られることがなきにしもあらず。

また、これまでの成果を思う存分愛でる、ですとか、満を持して出せるものはないかい? という点も強調されています(前回、牡牛座新月のリーディングでも同様のことが示唆されていました)。オモテに出すかどうかは好き好きですが、ここ半年くらいを振り返ってみてもよいかもしれません。

満月は太陽と月のオポジション(チャートでは真向かいの位置)で成り立っています。度数を読んでみましょう。

太陽は双子座3度、サビアンシンボルは『テュイルリー庭園』。
この庭園はパリの中心地に実在する市民公園(元はテュイルリー宮殿に附属していたが、宮殿は19世紀に焼失)。ルーブル美術館とコンコルド広場に挟まれた場所に位置し、広い散策路を中央にして、左右対称に造られています。

サビアンシンボルの文脈上では、自然界の原理原則を王族の威権でもって応用・再生しようとする試み、形式美、様式美をあらわすと解釈されます。

個々に好きな装いでセンスを競い合う、のではなく全体の統制を優先するためにユニフォームを着用する、あるいは散文(散らし書き)ではなく文字数の制約のなかで風景や心情を発現させる俳句や短歌、というイメージ。

射手座3度の月のサビアンは『チェスをする二人の男』。
実戦を交えるまえの盤上の段階で、いろんなケースを想定して行動のシナリオ(計画、作戦)を試してみる。枠やルールを前提に、闘争心と無意識の反応をうまく操る。頭脳戦という感じがしますね。

松村潔先生のお言葉を拝借すると、「美しくシンプルな公式に自然界の作用を封じ込める傾向」。

そうですねえ。

うんと卑近なシーンにあてはめてみると、、、
たとえば目分量でざっくり作れたらいい、というタイプのひとにはキュウクツさを感じるかもしれませんが、今一度レシピに則って大さじ小さじで測り直してみる、食材の切り方や盛り付け方の基礎を調べてみる、などすると、「あれ? このほうがおいしいかも?」と、目分量のリニューアルが起こって味付けが安定したり、「それ、食べたい」というファンが増えて応用力が高まったりするかもしれません。

型に倣ってからの、開け、第三の道。

********

満月リーディングをご覧いただいている方の【これからの二週間に贈るエール】と題しまして、オラクルカードを三枚引きます。

三枚それぞれの目印ほか、道具立ては

射手座満月の示す『テュイルリー庭園』、『チェスをする二人の男』に着想を得て、

・幾何学的
・シンメトリー
・ちょっとフランス風味
・盤上
に近い取り合わせで。

左から、

◉キング/王 (のつもり以下同)
◉ビショップ/司祭
◉クイーン/女王

ということで、
3つの中から好きなのを一つ選んで、結果をご覧ください。

カードは RENE MUDDさんの GUIDED HAND TAROT
78枚すべてコラージュによる図柄


********

結果です。

◉キング/王 を選ばれた方

KNIGHT OF CUPS

“声を聴き分ける”

熱烈な想いがあなたに向かってきているようです。魅力的なオファーか、あたらしい人間関係につながるお誘いか。それ自体素晴らしいことですし、乗るのも溺れるのも一興。けれども、まだゴールではありません。情緒にだけ流されないよう、したたかさも忍ばせておきたいところ。ご自身の考えや気持ちをクリアに掴んでおきましょう。




◉ビショップ/司祭 を選ばれた方

Ⅵ OF SWORDS

“一段落”

もしかするとここしばらく、神経を尖らせたりすり減らしたりするような状況があったのかもしれません。だとしたらおつかれさまでした。峠は越えたみたいですよ! ふーやれやれ、とご自身を労い、反省点や今後に活かせそうな糧だけ取り込んだら、荷造りし直して、次に参りましょう! 経験という知恵とともに。





◉クイーン/女王 を選ばれた方

XⅦ THE STAR

“あるがまま、を思い出して”

TPOに合わせて衣装や着ぐるみを揃え、たくさんの役割を演じてこられてきましたね。演技の幅も広がったのではないでしょうか。つぎの舞台に立つとしたら、観衆にどんなご自身を披露したいですか? コンディションは良好。秘めていたチカラを発揮しましょう。それを望んでいるのは、あなただけではないようですよ。


******** 

いかがでしたでしょうか?
なにかしら、行く先のお供になる感じを受け取ってもらえたら幸いです。

今回の選択肢として置いた、3つのオブジェ。

『チェス』の駒に近いイメージのものを選んで、それぞれご登場いただきました。

左/
布製のフレームに収めている、王冠をかぶった魚の絵は、キングに見立てました。
池澤夏樹さんの小説『光の指で触れよ』の新聞連載時の挿し絵です。この回は、主人公からパートナーに宛てた手紙の内容で占められていて、その中のある一文が他人事とは思えず、小説部分一段まるごと切り抜きにして、こうしてずっと暮らしの中に置いています。のちに単行本を読み直したり、わたしの実生活のなかで驚くような伏線回収があったりと、琴線に触れること多き不思議な作品です。

真ん中/
ビショップ(司祭)に見立てたのは、ダンボールとホチキスでオブジェを作っておられるサカイコウジさんの作品、リボンクロス。普段は壁に飾っています。サカイさんの作品は、中世ヨーロッパの雰囲気をまとうものが多くて、ほんっとうにどれもカッコいいんですよねぇぇぇぇぇぇ。

右/
クイーンに見立てたのは、陶芸家の川淵浩二さんの一輪挿し(あら、ダブルコウジさん)。ふっくらした胴の部分、開きかけのお花みたいな差し口、星の進んだあとのような表面の景色、どこを取っても好きです。野の花が似合います。

星の一葉 ⁂ ほしのひとは



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?