"小さいから"目立つ宿 【界 玉造】
ようやく夏の暑さもおさまって、束の間の秋を楽しむ季節がやってきました。奥入瀬渓流は紅葉が綺麗なシーズンです。
私はといえば、入社からちょうど1年が経ち、次の施設に異動してきました。
今度の施設は島根県にある界 玉造です。
187室あった奥入瀬渓流ホテルとは違い、玉造は24室のみ。全室露天風呂付きの温泉旅館です。
まだ玉造に来たばかりですが、少し周辺のお散歩をしてきた感想を綴ってみたいと思います。
いにしえの湯と出雲文化を遊ぶ宿
玉造は温泉街として発展していて、界 玉造の周囲には温泉宿が軒を連ねており、私たちとしてはライバルに囲まれた激戦区といえるかもしれません。
そんな温泉街を歩いていて気づいたことが二つあります。
まずはスタッフについて。
いわゆるコロナ禍も落ち着き、星野リゾートではスタッフのマスクの着用が無くなっています。界 玉造のスタッフもマスクをつけていませんでしたが、周囲のホテルのスタッフの方を見ると皆さんマスクをつけていらっしゃいました。
私の地元の東京でも、電車などでマスクをしている人の方が少数派になっていますし、ここまで徹底することに違和感がないといえば嘘になります。
特に和服姿の中居さんがマスクをしていらっしゃると、せっかくのお召し物の魅力が損なわれていると感じてしまいました。
きちんと顔が見えるコミュニケーションにいち早く戻した星野リゾート、発表の時には賛否両論巻き起こしたようですが、サービスの質を高めるという点で間違いなく競争優位に繋がっていると感じています。
小さいからこそ目立つ妙
ふたつめが建物の外観について。
周囲のホテルは10階建てほどはあるような高層の建物が並んでいましたが、界 玉造は24室しかないので建物もコンパクトです。
古代の古墳に始まり、奈良の五重塔、近世城郭の天守閣、現代の電波塔など、大きいほど目立ち、ランドマークになるというのが一般です。しかし、こと玉造においては、同じような高さの高層旅館が並ぶなかにこじんまりとした和風建築があるので、いきなり空がひらけて印象に残ります。
まだ施設の中には入っていませんが、心なしかここだけ時間がゆったりと流れているような、リラックスできる空間をイメージしています。
お城歩きが好きな私としては室町から戦国に築かれた山城がたくさんあって、なんといっても毛利元就を何度も跳ね返した山陰一の名城「月山富田城」に行くのが直近の楽しみです。
他にも宍道湖を愛車のロードバイクで一周したり、行きたいところもたくさんあるので、玉造ライフが楽しみでなりません。
たくさん可愛がってもらって、お世話になった奥入瀬の人たちと離れるのは寂しいですが新しい挑戦を頑張っていこうと思います。
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