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【ミニライブレポート】2023/9/3 『モナレコードに集合! #24』

以前からフォローしていたパンのみみさんから直接お誘いいただいて、下北沢モナレコードのイベントに行ってきた。せっかくなので、ごくごく短いテキストだが感想を残しておこう。

パンのみみ

音源には触れていたものの、ライブを観るのは初めて。いったいどんな感じなのか、ちょっとドキドキしながらの鑑賞となったのだが、結論から言えばめちゃくちゃ良かった。

まず、パンのみみの中の人であるむとうみかの歌声。これがとても良い。可愛らしくて柔らかくて、でもブレない強さもあって透き通っていて、特徴的で耳に残る声。この声を聴くだけでもうライブの価値があると言い切れる。

「まともすぎてクソみたいだ」というドキっとするタイトルの曲や、サビで歌われる曲タイトルとメロディの相性もバッチリな「wo i ni」など、楽曲自体にも魅力たっぷり。

「Uya-m-Uya」では、マニュピレーターとしてライブをサポートするゆみのによるアコギ演奏も。ちなみにこの時、むとうは「この曲をアコギでやるの初めて」と告げるも、ゆみのから「え?2年前にやってますよ」と否定されるという一幕もあった。

また、曲終わりや告知の際に毎度ジェスチャーや言葉で拍手を(強制的に)促したり、9月13日配信の新曲「いみてーしょん」について本日21時よりZIP-FMにて初オンエアとのことで、「radikoプレミアム加入すれば聴ける」「21時~23時の間に新幹線で名古屋行けば聴けます。(番組が終わるころには新幹線では)帰ってこれないので、帰りは夜行バスで」など、ゆるいのだが圧はある、というちょっと不思議なMCも。

さらにむとうは「ステージでぼーっとしてました」「MCで何喋っていいかわからない」とふわふわしている。すかさずゆみのが(ライブ主催者への言葉を…)と、言い忘れている大事なMCを促すなど、ふたりのやり取りや醸し出す雰囲気がたまらない。

「帰りの荷物を減らしたいので物販買って、私たちに希望と活力を」という名(?)MCも飛び出す。

ラストの「chocolate」のみ、撮影OKということでフロアではおのおのがスマホ片手にライブを楽しんだ。


歌と演奏とMC、そしてステージに立つ者が醸し出す雰囲気…そのすべてによってライブが作られるのだということを再確認させてくれる、素晴らしい時間。今日のライブに来てほしいと声かけた人たちの多くが「その時間まだ寝てる」との返事と共に来場を断ってきたとむとうは語っていたが、早い時間から活動して良かったと心から思えるライブだった。

そして、土曜夜日産スタジアム、日曜夜渋谷LUSHとライブが立て込んでいたなかで日曜昼というこのライブの誘いを受けた自分を褒めたい。

1.まともすぎてクソみたいだ
2.シークレットアイス
3.いみてーしょん(新曲)
4.wo i ni
5.Uya-m-Uya
6.chocolate

まんぷく

本当はパンのみみだけ観て帰ろうと思ったのだが、なんとなくせっかくだから、と次のバンドまで残ってみたのだが、これが正解。

どこか懐かしい旋律を奏でながら、チラリと草野マサムネ味を感じさせるさかのひかりのボーカルが耳に届く。ゆったりした時間が流れるなかで心地よい音が広がる。

彼らを観てみようかなと思った理由の一つが、直後に出番だというのに、パンのみみのライブを最後までフロアで観ていたから。むとうも「次のライブの準備しなくていいんですか!? いい人たち…」と驚いていたが、そんなバンドマンが発する音楽はどんなものだろう、と興味をもったからだった。

途中で弦が切れてしまうというトラブルの際には、はいから東京のメンバーが「ストラトで良ければ!」とギターを提供する、バンドマン同士ならではのアツい一幕も。

下北沢モナレコードで、日曜午後に起こった小さな、でも思い出に残る3アーティストによるドラマを目撃できて良かった!


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