【ライブレポート】2020/12/13 LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS+ LOW IQ 01 50th Anniversary MASTER OF MUSIC 2020 【Streaming+】

ここ数年、毎年足を運んでいたイッチャン生誕祭「MASTER OF MUSIC」ですが、今年はコロナの影響で配信ライブに。現場でお祝いはできませんが、このイベントを欠かすわけにはいかないのでオンライン参戦してきました。

かなりダイジェストになりますが、すでにアーカイブ期間も終わっているので個人的備忘録としてメモを残しておきます。

今回はTHE RHYTHM MAKERS+ということで、ドラムのダゼくん、ギターのフルカワユタカに加えてもうひとり、ギターとしてASPARAGUSしのっぴが参加。ギターサウンドのみならず、コーラスと笑いでも大活躍です。

オープニングは「Hangover Weekend」で景気よく。ライブ当日は日曜日。まさに週末、思い切り解き放ついいきっかけになる曲です。その後も「Every Little Thing」「Snowman」「luster」と近年の代表曲たちを次々と投下していきます。

新しい曲の後にはライブ定番の名曲「Swear」「Rules」で古くからのファンにも楽しいセットリストで盛り上げるイッチャン。「Rules」の間奏では両手を掲げて指で「0」と「1」を作るおなじみのポーズ。いつもならフロアにも同じ指の形が多数沸き上がるので、ちょっと寂しくも感じながら、カメラの向こうにいるファンを感じてのこのパフォーマンスにはグッとくるものもあります。

ライブ中盤ではめちゃくちゃハードな音でカッコいい「A.A.A.(Again And Again)」や個人的にも大好きな「五日はまた雪」でさらに熱量アップ。演奏中、イッチャンについつい寄ってきてしまうしのっぴに対して、密を拒否するイッチャンという構図も面白かった。先日渋谷WWWXで開催されたワンマンでの、フルカワユタカがやらかしたあのシーンを思い出します。
※興奮したフルカワユタカが、フロアとの距離をとるため本来NGとしていた、ステージ最前での演奏をしてしまい即イッチャンがマジなテンションで叱る、という事件がありました

MCではMOMについての話を。ちょうど1年前のこのイベントで、モニターに足をかけた際すっころんでしまい足首骨折という大怪我をしてしまったイッチャン。まだライブも序盤でしたがそのまま完走し、それから2週間後に開催された大内ライダーさん主催の『非属なるミュージック・ホール』強行出演。椅子に座りながらもキッチリと観客を沸かせるライブを披露してくれたのでした。

そんな骨折から1年。いまだに完治しているかわからない、という話から「カーンチ！」「セックスしよ！」「ずっちーなあ」「キターーーーー！」と東京ラブストーリー＆織田裕二ネタで笑いを巻き起こすイッチャン。先日実施された下ネタオンパレードなASPARAGUSの配信ライブにも触れながらイッチャンとしのっぴ、ふたり楽しそうにバカ話を繰り広げていきます。

トークではいろいろ脱線するこのメンツですが、ひとたび演奏が始まればそこはめちゃくちゃしびれるパフォーマンスの連続。会場限定販売となっていた新曲「Big Little Lies」も堂々披露。ライブでやるのはまだ2回くらいですかね？なんとかイッチャンに接近しようとカバティ連呼しながら近寄るしのっぴに「密！」と拒絶するイッチャン。あれ、演奏中はしびれるパフォーマンスのはずなのに…。やっぱりちょっとコメディ感出ちゃうふたりです。

近年のLOW IQ 01曲では1位、2位を争うくらいパンチ力のある「Delusions of Grandeur」を一気に駆け抜けると、続く曲は「So Easy」。ダゼがイントロパートをドラミングする間、なんやかんやとちょけるしのっぴに「早くチューニング直せよ！」と一喝するイッチャン。このふたりはMC中でも演奏中でも漫才始めちゃうから油断なりません。

この「So Easy」では、あるタイミングでフルカワユタカによる、メイニア（※）おなじみともいえる足パカパフォーマンスがさく裂します。これを真似するべくイッチャンもユタカの隣で足パカアクション。
（※）フルカワユタカが組んでいたバンド・DOPING PANDAにおけるファンの呼称

演奏後のMCで、このパフォーマンスに慣れていなかったせいでユタカの足を踏んでしまったことを報告するイッチャンと、「ありがたき幸せ」と答えたユタカ。彼の後輩力はすくすくと成長している気がします。あるいはユタカがそんな発言をしてしまうほどイッチャンのことを慕っている、ということなのかもしれません。

ライブもあっという間に終盤。ここ最近のライブでは比較的セトリに組み込まれることが多い「Thorn in My Side」。拳を上げたり手拍子したり、ライブへの参加も楽しい一曲なのでレギュラー入りも納得。

みんなでポップに盛り上がれる曲の後にはSUPER STUPIDの「WHAT A HELL'S GOING ON?」「WHAT'S BORDERLESS?」を立て続けに披露。誰もいないフロアですが、モッシュ＆ダイブの嵐が目に浮かんでくる、そんな気分です。

イッチャンとしのっぴがフロアに降りて演奏する場面も。イッチャンは早々にステージへと戻りますが、しのっぴはフロア最前列でステージのイッチャンと向かい合いながらギターを演奏。「早く上がってこい！」と一喝する今日のイッチャンはとてもしっかり者。悪ふざけする子供に手を焼く親のようです。

この14曲にて本編終了。「スパンコール！」とアンコールを意味するコールをしながらステージを去るイッチャン。配信画面も引き続きステージを映し、少しの時間をおいて再びメンバーが登場。ここから2曲、アンコールが始まります。

まずは「WAY IT IS」。肩を組んでサークルがぐるぐるまわる景色を頭に浮かべながらの鑑賞。イッチャンの喉も調子がよさそうで、さらにダゼ、ユタカ、しのっぴの声が綺麗に絡み合うコーラスも気持ちいい。見事なハーモニーを聴かせてくれました。

ラストは「Little Giant」。MOMではこの曲で毎回イッソンが現れるので今回も登場を期待してしまいました。イッソンがいなくてもそれを補って余りあるほどのエネルギッシュなステージを見せてくれる4人。

しのっぴは再びフロアへ突入し、仰向けになりながらのギタープレイ。さすが魅せる男。さらに最前でまたまたイッチャンと向かい合っての演奏。この図を見てめちゃくちゃ爽やかな笑顔を弾けさせてドラムを叩くダゼがまたいいんです。

今度はイッチャンもフロアに降りての演奏。入れ替わるようにステージに戻ったしのっぴはユタカとコンビとなってのギターパフォーマンス。絵になるふたりです。

思う存分暴れたメンバーたち…でしたが、イッチャンはもっともっと動き回りたかったようで、しのっぴに向かって「ワイヤレスが羨ましかったよ！」と本音をポロリ。

ライブを終え、メンバーがステージを去ると「Bajamar」が流れ始め、画面上には今日のライブフォトがスライドショーとなって次から次へと映し出されるという粋なエンディング。
最後はMONOEYSのメンバーや10-FEETのTAKUMA、ストレイテナーのホリエにACIDMANの大木といった面々からの誕生日メッセージ映像とともに『LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS+ LOW IQ 01 50th Anniversary MASTER OF MUSIC 2020』は幕を閉じました。

ライブはその臨場感、体で感じる音圧や観客たちの汗、場が盛り上がるあの空気なんかも醍醐味だと思いますが、すべては曲と演奏ありき。イッチャンの曲は配信ライブという、ある種のハードルを軽々と乗り越えるパワーがあります。もちろんライブハウスで、自分の目と耳と体で感じられたら最高ですが、オンラインでも楽しいと思えるし興奮できる素晴らしい曲たちです。

今はまだ気軽にリアルのライブができる状態ではないけれど、いつかまた当たり前のようにチケットを買い、ライブハウスに足を運べる日が来ることを願いながら、イッチャン誕生日おめでとうございます、というお祝いの言葉を送り、このレポートを締めたいと思います。

どうかこれからも元気に音楽活動を続けていってください！

セットリスト
01.Hangover Weekend
02.Every Little Thing
03.Snowman
04.luster
05.Swear
06.Rules
07.A.A.A.(Again And Again)
08.五日はまた雪
09.Big Little Lies
10.Delusions of Grandeur
11.So Easy
12.Thorn in My Side
13.WHAT A HELL'S GOING ON?
14.WHAT'S BORDERLESS?

EN.
15.WAY IT IS
16.青い鳥
17.Little Giant