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【復刻ライブレポート】2018/10/7 SCAFULL KING presents TUCK OUT 《TRIPLE TUCK OUT》

※これは2018年10月に開催されたスキャフルライブについて別ブログにてレポートしていたものを引っ張ってきて再掲したものです。

SCAFULL KINGのライブに行ってきました。個人的にはDouble Tuck Out 2014@SHIBUYA-AX以来です。今日の対バンはBRAHMAN。そしてこの2バンドの発表からだいぶ経って最後の3バンド目、G-FREAK FACTORYが発表されました。自分的には極上の3バンド。

期待しかないスリーマンを振り返ります。

■G-FREAK FACTORY

先に3人のメンバーがそれぞれ配置について演奏を始め、あとからゆっくりと茂木さんがステージに。

出演発表はおそらくチケットがソールドした後。彼らをいちばんの目当てに来ている人はほとんどいないと思われます。それでもフロアの前方には拳を上げてGを歓迎している人たちがいる。その光景がなんだかとても嬉しい。

「肩書は筋金入りの田舎者」
「北関東核弾頭」
「群馬」
「G-FREAK FACTORY始めます!」

いつものような前口上だけど、茨城のTOSHI-LOW、栃木のTGMXさんいる今日のイベントで放つ「北関東核弾頭」にはいつも以上の破壊力があります。

『SOMATO』でGの激しい一面を示してBRAHMANファンへご挨拶。続く『日はまだ高く』でGのライブは楽しいぞ、という空気を醸成してスキャフルファンへもご挨拶。登場時は前のほうだけだった拳も、すぐにフロア後方エリアまで拡大する。若干アウェイかな、と予想して様子見だったGファンたちが(やっぱ最高だぜ茂木さん!)とばかりにいろいろ解放した結果の広がりかも!? この曲で一気にフロアの空気を掴んでいった気がします。

「群馬って馴染みないかもしれないけど」
「みんなの水を供給するために」
「村ひとつ潰してダムを作るようなところなんだよ」

「TRIPLE TUCK OUT」
「スキャフルとBRAHMAN、and more」
「ずっとand more」
「このand moreにみんながどれだけ期待してたか」
「ハイスタ?」
「もしかしてSS復活?」

and moreが一体誰なのか。ファンの期待は高まっていた…。しかし発表されたのは、群馬のローカルヤンキー、G-FREAK FACTORY。ファンの心情を察している茂木さん。

「なんとか俺たち、ギリギリの気持ちで今ここに立ってます」

そう告げると会場からは大きな拍手と笑い声。さすがのトーク力で自分たちのホームへとO-EASTを変えていきます。

「98年!」と叫んでから放ったのは『SOUL CONNECTION』。手拍子や合いの手など、ワンマンかと思うくらい、は言い過ぎだけどもそれでも多くのリアクションに迎えられて熱いライブは続きます。

曲が終わると、この曲は1998年に作ったんだと茂木さんは語ります。

1998年。AIR JAMが開催された年。キッズとして観に行き、下からスキャフルとBRAHMANの2バンドを見上げていたと話します。

その日、地面が揺れていた。

「アメリカから帰ってきた俺は、日本でとんでもないことが起こってると感じたんだ」と、あの日の衝撃を語ってくれました。

99年に一度だけスキャフルと対バンしたことがあり、今日が19年ぶり、2回目の対バンなんだそう。もっと交流があるから今日このステージに呼ばれたと思っていたのでビックリ。

『Too oLD To KNoW』では観客に支えられながらフロアへと流れ込んで仁王立ち。土台が脆弱ではないか、と心配した男たちが続々と茂木さんを支えるため、彼の下へと集まっていく。その様子は感動的ですらありました。明らかにGファンではない人たちもいましたが、今日ここに来ているってことは、TOSHI-LOWのあの光景を知っている違いない。経験豊富な方々によるサポートもあり、茂木さんは無事、崩れ落ちることなく歌い切ります。

「イギリスのパンクが好きで」
「アメリカのパンクが好きになって」
「4年間アメリカへ行った」
「日本に帰ってきたら」
「先を進んでいるかっこいいバンドがいた」

「あの人たちは」
「北関東を背負いながら…」
「いや、捨てたのか」
「東京に出ちまったのか」
「俺たちはずっと群馬に住んでるんだよ」

「川は下流にいけば石は角がとれて丸くなる」
「でも源流のほうで」
「流されないように踏ん張ってるのが」
「俺たちG-FREAK FACTORYだ!」

そして速射砲のごとく次々とリリックを紡ぎ出して会場を圧倒していく。そんな中で“降り出した雨、locofrank”というフレーズを挟み込んできた茂木さん。アドリブなんだろうか…!?

「今日、and moreが」
「人の上からみんなに」
「はじめましてを伝えたことを」
「覚えておいてください」

そんなスピーチを終えると観客に運ばれてステージへと戻り、『ダディ・ダーリン』を歌う。2番の歌詞からはTOSHI-LOWも登場し、ふたりで熱唱。鬼は他バンドの歌でも聴かせてくれるなあ…。メインパートだけでなく本気のコーラスで茂木さんを支えるTOSHI-LOW。最後はふたり握手をして、鬼は去っていきました。近年のTOSHI-LOWは、他のアーティストと一緒にライブをすることが楽しいんだろうなと思います。対バンはバンド同士がバチバチにしのぎを削っていいライブをする、という面もありますが、一方で同じステージに立って一緒に表現するチャンスでもある。相手のステージに積極的に出ていき、自分のステージにも呼び込む。かつてのBRAHMANからは想像もできない景色が広がっています。

「1974年11月9日、北関東にふたつの命が生まれた」
「ひとりは群馬、俺」
「もうひとりはBRAHMAN、宮田俊郎」
「運命を感じてます、ありがとう」

茂木さんとTOSHI-LOWの不思議な縁を伝えた後、最後の曲『EVEN』でトップバッターの役目を全うしたG-FREAK FACTORY。ライブを進めるごとにどんどんと“参加する”客を増やしていった彼らの、そして茂木さんの場を作る力に感服。BRAHMANやスキャフルのファンは受け入れてくれるだろうか、と誰目線だか自分でも謎ですがちょっと心配してしまったことを、大変失礼な話だなと申し訳なく思いました。同時になんて頼もしいバンドだろうかと、嬉しい気持ちにもなりました。

and moreであるGを楽しんでいた、Gファンではないであろう観客たちも素晴らしかった。

01.SOMATO
02.日はまだ高く
03.SOUL CONNECTION
04.Too oLD To KNoW
05.ダディ・ダーリン
06.EVEN

■BRAHMAN

機材トラブルなのか、セッティングに手間取っている様子。よく見ると、時間をかけて調整しているのはステージ上手端に設置された4本目のマイクスタンドまわり。ん?ゲストが出てくるのか。あ、位置的にはNARIさんあたりがサックスで出てくるのかな。

ライブが始まるまでは、そんなことを考えていました。あとでとんでもないことが起こるとも知らずに…。

いつもの登場曲『Molih Ta, Majcho I Molih』で現れたBRAHMANの4人。1曲目はいきなりの『BRIGHTEN UP』!スキャフルのカバーで異様な盛り上がりをみせるO-EAST。先週の静岡でも対バンであるLOW IQが、かつて率いていたSUPER STUPIDのカバーでライブを始めていましたが、東日本大震災以降、特にここ数年のBRAHMANのオープンマインドな姿勢が表れているような幕開けです。

『LAST WAR』『賽の河原』『BASIS』『雷同』という具合に、彼らの活動初期から現在までを短い時間の中で味わえてしまう構成。いつも思うけれど、色褪せないどころか輝きを増していく“歴史のある曲”に感動します。昔の曲、という表現は似合わない。今を生きている曲たちです。

『LAST WAR』や『時の鐘』といった、対バンやフェスのような短い持ち時間のライブではあまりやらないような曲たちも披露。特に『時の鐘』はベテランファンたちを歓喜させていました。

『ナミダノウタゲ』では先ほどの『ダディ・ダーリン』のお返しとばかりにジーフリ茂木さんが登場し、ふたりで再びの熱唱。優しい表情を浮かべて茂木さんに視線を送りながら歌うTOSHI-LOWに、すべてを包み込むような力を感じてしまう。歌い終わると「海の男みてえなかっこいい山の男、茂木G-FREAK!」と紹介し、茂木さんは退場していきました。

続く軽快な裏打ちナンバー『THE SAME』ではスキャフルからNARIさんが登場してサックスで参加。ホーンの音がより曲をPOPに仕上げ、さらに盛り上がっていくフロア。NARIさんもステージを右へ左へと駆け回り、躍動します。

とどめは『怒涛の彼方』。スカパラとのコラボも記憶に新しいこの曲ですが、今日は別のホーン隊が控えていますからね。当然この方たちの登場です。スキャフルホーンズ!TGMXさんのトランペット、AKIRATTさんのトロンボーン、NARIさんのサックスが加わって音的にも見栄え的にも賑やかになるO-EAST。この3人はステージ上でわちゃわちゃと暴れまわってカオスを呼び込みます。やっぱりホーン隊は楽しいなあ。

『警醒』では一転、楽しさから激しさへ。フロアに飛び込んだTOSHI-LOWと、彼を支える土台となるファンたち。そして彼に挑むように向かっていく男どもが次々とTOSHI-LOWになぎ倒されていく。何度見ても衝撃的な光景。でも殺伐としているわけではない。師匠と弟子、親と子じゃないけれども、ある種の信頼関係のうえで行われる儀式のようにも見えてきます。

『鼎の問』を経てから、TOSHI-LOWの今日のスピーチです。語尾やら言い回しやら、あいまいな部分もあるので大筋の部分を追っていただければ。

「去年の札幌での打ち上げで」
「その後の予定が決まっていなかったスキャフル」
「やってくれってオファーした」

「スキャフルとヘイスミで」
「新旧スカコア対決」
「ガチツーマンでやるべきじゃねえのって」
「田上にも猪狩にも言った」

「田上から連絡あって」
「俺らにも出てほしいと」。
「レフェリー的な存在」
「あるいは前説みたいな役割か?」
「このツーマン見られるし」
「OKした」

「and more楽しみにしてたよな」
「何でジーフリなんだよ!」
「おいスキャフルコラ。栃木コラ」
「おいジーフリ群馬!」
「おめえらもノコノコ出てくんじゃねえよ」

「だから海のねえ県の奴らってさ!」
「なあRONZI!」
「…長野、海なかった」

気になったから今日の出演者の、海あり県と海なし県それぞれの出身者数を数えたというTOSHI-LOW。

「まさかの8対6で海なし県の勝ち」
「名前を変えます」
「ようこそ渋谷山人音楽祭へ」

「子供の頃は」
「まさかこんなに海なし県の奴と喋るとは思ってなかった」

「子供の頃はいろんな奴が嫌いだった」
「隣の県の奴が嫌いだった」
「違う地区、隣の中学校の奴が嫌いだった」

「でも、出身や育ちとか関係ない」
「肌の色や国籍も関係ない」
「そいつがいい奴かどうかだけ」

「音楽も同じ」
「昔はパンク以外、ジャズが、ブルースが嫌いだった」
「当時のことを謝っても仕方ない」
「行動するしかない」
「ジャンルの壁を越えよう」

「最初にステージに立ったのは」
「モテたかったから?」
「金?」
「違うだろ」
「何か欲しかったんだろ」
「欲しいものにぶち当たれよって、そういう曲」
「初期衝動」

そしてTOSHI-LOWはステージへと戻り、『初期衝動』が始まる。かつて、こんな口上とともにこの曲をやることなんてなかった。少なくとも俺が観たライブではこんなことありませんでした。なんとも珍しい構成だよね…なんて思っていたら。

上手側の袖から本物のロックスターが登場してきたんです。彼の名はSUGIZO。今日イチの大歓声が沸き起こる。TOSHI-LOWの言う「ジャンルの壁を越える」をさっそく行動で示した、ということでしょうか。SUGIZOのギターに1000人以上の観客たちが注目し、酔いしれる。

「LUNA SEA!X JAPAN!」と叫ぶTOSHI-LOW。ステージ上で彼の口からこの2バンドの名前が出るとは。

そしてライブではいつも自らをヴィジュアル系バンドと称している、ジーフリ茂木さんを引き合いに出す形で「群馬じゃない、本物のビジュアル系!」とTOSHI-LOWがSUGIZOを紹介する。

「無観客ライブの鬱憤を晴らしに来たらしいよ」なんてジョークも交えながら、さらに『満月の夕』へとライブは続いていきます。SUGIZO参加は1曲で終わりだよね、と思っていたのに今度はバイオリン演奏でコラボ継続。三線的な音色も駆使しながら、美しい演奏で名曲を彩ってくれました。

こんなことが起こるんだ、という信じられない光景が眼前に広がっていて、ただただとんでもないものを観たなと、終わってから思わず深呼吸です。

最後を締めたのは『真善美』。ラストの“一度きりの意味を お前が問う番だ”で場内暗転、ボコ!というマイク落下音の余韻のみが広がっていく。他の全ては幻だったのかと思うような、鮮やかな去り方…。

ライブ後のSUGIZOのツイート「近年俺が思う日本一カッコいいバンド」に異論なし。素晴らしいライブをありがとうございました。

01.BRIGHTEN UP [SCAFULL KING]
02.LAST WAR
03.賽の河原
04.BASIS
05.雷同
06.AFTER SENSATION
07.時の鐘
08.ナミノウタゲ with 茂木洋晃
09.THE SAME with NARI(sax)
10.怒涛の彼方 with スキャフルホーンズ
11.警醒
12.鼎の問
13.初期衝動 with SUGIZO(guitar)
14.満月の夕 with SUGIZO(violin)
15.真善美

■SCAFULL KING

いよいよ大トリ、スキャフルの登場です。登場SEと同時にステージ後方には巨大なバックドロップが掲げられていく。それだけでもう観客のテンションは最高潮。ワクワクが止まらない。

ライブは『SAVE YOU LOVE』で幕を開け、2曲目には先ほどBRAHMANがカバーしてくれた『BRIGHTEN UP』を本家バージョンでお届け。ズシンと重みのあるBRAHMAN版とキラキラ軽やかなスキャフル版との対比が面白い!

2曲目か3曲目が終わった時点で「もう無理」とTGMXさんはギブアップ宣言。スキャフルとしてはサタニック以来、今年2本目のライブということでスタミナの不安がちらつきます。でも普通のバンドの数倍は運動量ありますからね、スキャフル。

TGMXさんはボーカルに加えてトランペットも担当。曲中にそのタイミングがくるとステップ刻みながらトランペットを吹き、演奏パートが終わればそのトランペットをステージ袖にいるスタッフへと投げ渡す。ライブ中に生まれるこの美しい放物線はスキャフルの名物でもあります。1曲だけでなく、今日のライブ中に何度もこの放物線を見ることができました。TGMX→スタッフだけでなく、スタッフ→TGMXという放物線もアリ。

この演出が象徴しているのかもしれませんが、スキャフルのライブは楽しさに溢れている。聴かせるだけでなく魅せることも意識しているような。いい歳したおっさんたちが全力で弾けている、そんな姿を見ていると自然と頬が緩んでしまいます。

「呼んでくれてありがとう」
「そんな気分です」

主催でありながらも思わずこんなコメントが出てしまうTGMXさん。

「山の神、海の神、神じゃねえな、鬼。そして俺たちはキングと呼ばれてます」なんて言って今日の3バンドを表現して会場を沸かせる。

NARIさんは「BRAHMANの武道館でスカパラのホーン隊を恨めしそうに見てた俺に、(今日のステージに)出てくれと声かけてくれたTOSHI-LOW、ありがとう」と、『怒涛の彼方』でのコラボに誘ってくれたことへ感謝を述べます。直後にTGMXさんがすぐにこう付け足します。

「そしてごめんなさい。スカパラの代わりはできん!」

演奏面ではスカパラに敵わない…と白旗を上げます。とはいえ、やはりスキャフルのあの、動き回りながらの演奏も素晴らしかったです。

「新譜があるんです」というTGMXさんの言葉を受けてにやける観客たち。そのリアクションに(もうわかってるか)とでも言わんばかりな態度で「2011年に出した新譜!」と告げて『SEARCHING FOR』。リリースは7年前になりますが、最新シングル収録曲であることに間違いはない。時間の流れが他のバンドとは違うスキャフルですが、それもまた彼らの持ち味とも言えるかもしれません。マイペースでいいじゃないか。

『DOO WEE』ではBACK DROP BOMBのタカがゲストで登場。SCAFULL KING×BACK DROP BOMBの絡みは90年代キッズにはたまらない。場内の熱量がさらに増し、同時に歓喜の輪が広がります。フロアにいるみんなが笑顔です。

G-FREAK FACTORYとは99年以来2回目の対バンだと話すTGMXさん。同じ北関東同士でもこの20年で過去1回しか対バンしていないというのもちょっと意外。しかしここ最近のG-FREAK FACTORYの広がりというのは見逃せないものがあります。数年前まではほとんど絡みもなかったようなバンドたちと対バンしたりイベントしたり。これだけ長いキャリアを持ちながらもまだまだ発展していく姿を見せてくれるGの凄さをあらためて感じました

「次のライブの予定は…」とTGMXさんが言えばすぐにフロアから正解が。基本的に次の予定がないバンドなので、2DAYS初日である今日は次の予定を言える貴重な場所。そのチャンスを奪わないでよ~と文句を言いつつ、次のライブは明日だと告げ、歓声が飛び交うO-EASTです。

2018年夏の西日本豪雨や北海道胆振東部地震に対するチャリティグッズとしてラバーバンドを作ったというスキャフル。その売り上げは幡ヶ谷再生大学ほか、各チャリティ機関を通じて寄付をしますとの告知もありました。数年前の新木場でのライブでも、確か靴下を東北へ贈ろうというキャンペーンを実施していました。こういう一面もスキャフルが熱い支持を受けている理由のひとつかもしれません。どうせ寄付するのなら、自分が信頼している人たちを通じて行いたいですしね。

本編が終了して、アンコール。ここではRONZIさんが好きだと言ってくれたという96年の曲『NOTHING』が鳴り響きます。曲の途中、RONZIさんが最高の笑顔を携えて登場し、ステージダイブ! フロア以上にめちゃくちゃ楽しそうです。ステージに戻るとTGMXさんと一緒に可愛いポーズを取りながら一緒に歌う。その姿にフロアも拍手喝采。大ウケです。

『ONE STEP BEYOND』のときだったかな。次々とお客さんをステージに上げていき、メンバーもお客さんも一緒になってスカダンスで盛り上がる。そのまま行っちゃえと、お客さんをステージに残したまま、ラストの『IRISH FARM』へ。メンバーと同じステージに立つなんて滅多にない機会ですから、少しでも長く味わっていたいだろうに、そこはさすがスキャフルファンの皆様。特に咎められているわけでもないのに、今度は自主的に続々とフロアへ戻っていく。なんだか阿吽の呼吸のようなその景色が、最高にクールでした。

これで終わりかと思いきや、予定外であろうダブルアンコールへと突入。最後の1曲は『NO TIME』。そうそう観ることができないスキャフルのライブを、とことん楽しんでやろうという観客たちの飢えた思いが伝わってくるような時間でもありました。

01.SAVE YOU LOVE
02.BRIGHTEN UP
03.BEETLE KNOWS HIMSELF
04.THE SOUND WAVE
05.COSTELLO
06.NEEDLESS MATTERS
07.SEARCHING FOR
08.FAR PLACE
09.DOO WEE with BACK DROP BOMB タカ
10.WHISTLE
11.WE ARE THE WORLD
12.CLASSROOM
13.YOU AND I,WALK AND SMILE

EN1.
14.NOTHING
15.LUNCH IN THE JAIL
16.ONE STEP BEYOND (MADNESS)
17.IRISH FARM

EN2.
18.NO TIME

というわけでSCAFULL KING presents TUCK OUT 《TRIPLE TUCK OUT》はこれで終了です。北関東の猛者によるスリーマンはめちゃくちゃ熱くて激しくて楽しかった。奇跡という言葉で片づけたら安っぽくなってしまいそうな、とんでもない景色も生まれました。

この時間を共有できて本当に良かった!次はいつになるんでしょう。気長に待ちたいと思います。


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