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表現するって

写真家・飯本貴子さんとOLラッパー・ノセレーナさんの個展に行ってきました。

飯本さんにはたびたび仕事でお世話になっているけど、個展にお邪魔したのははじめて。

飯本さんに会うときはなぜかいつもちょっと緊張するので(瞳が赤ちゃんのようにきゅるきゅるしていて、すべてを見透かされたような気持ちになるからか)、今日も私は緊張して「来れてよかった」と言うだけの機械みたくなっていたけど、写真と絵とそこに添えられた素敵なエッセイを存分に楽しんできました。

たとえば文章を書く人と行動を共にしたあとにその人の文章を読んでみると、自分が体験したことより数倍ドラマチックに仕上がっているので、「あなたの目にはこんなに素敵に世界が映っているの?」とびっくりすることがあるけど、今日それと同じような感覚があった。

見過してしまいそうな風景も、パシャッとシャッターを切るだけで、さらさらさらっとスケッチするだけで、特別なものに変えてしまう。「あなたの目にはこんな風に映ってるの?」とびっくりする。

(思い出にZINEも買っちゃった)

(「お酒を飲むたびに」というテーマで東北を旅したふたりの写真と絵が載っていますが、俄然ハタハタが気になった。新鮮なハタハタ。どんなやろ?)

どうやら天は二物を与えず、というのはこちら不器用軍団側の希望の話で、実際には「バンバン与えるじゃん」ということに28年生きていてじわじわと気づいてきました(もちろんそういう得ている人たちは、私が白目むいて芋けんぴ食べてる間にすごい努力をしているわけですが)。飯本さんもノセさんも撮れて、描けて、書ける。アンドかわいい。えらいこっちゃ。

「大人になってもこんなに部活みたいな楽しみがあるなんて思わなかった」と来場者に語るおふたりが本当にキラキラしていて眩しかったので、そこにある空気をたくさん吸い込んで帰りました。

前向きに表現と向き合っている人って、それだけで最強の槍を持っているようなもの。私もちゃんとやっていかないと。そして楽しまないと。

なんだかうまくまとめきれませんが、兎にも角にも、表現するというだけで評価される世界であれ、そんな世界であってくれ、と願う夜です。

その輝きよ、逃さずちゃんと誰かの元に届いて、、!


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