冥王星水瓶座時代とフランス革命

フランス革命が起こったのは１７８９年７月１４日ですが、その時冥王星は水瓶座に鎮座していました。今現在も冥王星は水瓶座に居ますが他の星や時代性を比べてみた場合、起こる出来事には違いが出るのではないかと思い星回りを比べてみました。

フランス革命時の星回りは、
天王星獅子座（損傷）海王星天秤座　冥王星水瓶座（減退）
射手座火の時代

２０２３年３月２４日からの星回りは、
天王星牡牛座（減退）海王星魚座（支配星）冥王星水瓶座（減退）
水瓶座風の時代

となります。

天王星の座している星座で比べてみると、フランス革命時の変動対象は王権や権威でしたが、今回は経済や金融分野が変動対象になると思われます。
フランス革命時の海王星は公平・平等に対する不満を現しましたが、今回は理想実現の為の嘘や偽物・詐欺的行為の氾濫を現していると読みます。
冥王星は両時代共に、社会体制・人間関係・メディア・思想・学者等に対する刷新を現し、グレートコンジャンクションの時代性はフランス革命時は暴力的指向、今回は知識・理論・情報・データ面の重視を示していると読みます。

まとめてみると、フランス革命時は
「王権や権威・公平や平等に対する不満から、暴力を駆使してでも社会体制・人間関係・メディア・思想・学者等に対する刷新を望む人々が多かった」と解釈します。

今回の２０２３年３月２４日からの星回りでは
「経済・金融分野での理想実現の為の嘘・偽物の氾濫に対する不満から、知識・情報を駆使して社会体制・人間関係・メディア・思想・学者等に対する刷新を望む人々が多くいる」と読みます。

変動対象が経済・金融分野となると世界恐慌が思い出されますが、現在起こっている金融変動は世界恐慌のように一週間のうちに大暴落がつながるといった爆発的勢いには今後もならないと考えています。どちらかと言うと進み方は、ゆっくりペースでしょう。

魚座にある海王星は人々の目から変化や出来事を隠そうとするので、重要になってくるのは情報の取り扱いになると感じます。メディア自体が冥王星の刷新対象となるので、地の時代の影響の強い既存メディアからの情報はあまり当てにせず、出来るだけ個々人がネット等で情報を発掘していくことをお勧めします。

そしてフランス革命時、グレートコンジャンクションは射手座火の時代でした。今現在は水瓶座風の時代です。射手座も水瓶座も共に束縛を嫌う星座ですが、「火のサイン・柔軟宮」と「風のサイン・不動宮」では、やはり発動方法というか人間社会での現れ方が違うのではないかと感じます。
基本的には束縛に対する反抗の仕方が、暴力より理論・情報を重視する形となるでしょう。フランス革命時のような激流というより、時間をかけた粘り強さで社会体制・人間関係・メディア・思想・学者等に対する刷新が成されそうです。
紛争はありますが現れ方が感情より理論重視だったり、目につきにくい兵器だったり情報戦主軸だったりと、熱狂とは真逆などこか冷めた争いになるイメージです。

ただし、冥王星が山羊座に戻る２０２３年６月１１日～２０２４年１月２１日・２０２４年９月２日～同年１１月２０日の間は、紛争にしろ金融変動にしろ刷新の力が活発になるので注意が必要でしょう。

今回の冥王星水瓶座時代は、フランス革命時と比べると暴力的な作用が働きにくいのでマシな面は確かにあります。が、経済・金融分野での変動は社会的・世界的影響という意味ではフランス革命時より大きいものとなりそうです。それでも理性は働きやすいので、個人的には世界大戦レベルの争いは起こりにくいと考えています。
魚座海王星の影響による不安・不信感に過剰に振り回されずに動くことが、大切な数年となりそうです。