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失敗しても、いいってさ。

伝説の家政婦、志麻さんが……
「家庭の料理だし、失敗してもいい」ということを話していた。

それを聞いて、たしかになぁとしみじみ思う。
私は自分ひとり分の料理をするのは苦じゃなかったけれど、人の分も作るとなると……妙なプレッシャーを感じてしまい、嫌で仕方なかった。

更に、自分自身が胃腸が弱いということもあり……
人それぞれ体質が違う、求める栄養が違うということを考えた日には、献立を考えてることさえ苦痛で。半ば発狂しかけていた。

そんな状態でも、なんとか日々、料理を作り続けていたある時に、ふと入ってきた志摩さんの言葉が私のこころを軽くしてくれた。

そうだよな……
そうなんだよな……
うんうん……

と、ひとりごちる。

思えば料理を失敗したって、家族は誰も私を叱ったりしない。
「あ、おいしくない」と言った私に、「そう?」とか、「じゃあ何を足せばいいのかな」とか返すだけだろう。

もちろん「おいしい」と言ってもらえたら嬉しいし、それが原動力になる。
でもそれと同じくらい……私は自分自身を喜ばせてあげたいな、と思った。

いろいろ気がついたら、新しい料理に挑戦しやすくなったし、前よりずっと手抜きをするのが上手になった。

今夜は、お隣さんからいただいたタケノコで……
初めてタケノコの炊きこみご飯に挑戦してみる。

おいしくできるといいなぁ!

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