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hoshikuzu
2023年3月24日 02:32
長い巣篭り期も出口が見えはじめ、このところはすっかり活気づいた街も、そんなことあったっけ、といった様相だ。それでも、もとに戻っていないものもある。時折、自分に元気が足りなくなると、立ち寄る店があった。ちいさなショーウィンドウのあるアクセサリーショップで、壁のようにピッタリ閉まった扉は通り過ぎただけでは開いているのか開いていないのかわからない。行き交う若者は視線すら向けず、まるでその店