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お題『雨』2023.5.7

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お題『雨』 *どなたでもご参加いただけます。 *晒して楽しい、晒されて楽しい!Win-Win なマガジン♪ *ご利用になる際は、著者の規約に従ってください。規約がない場合でも、自…
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#チャレンジ

<お題:雨>音声アーカイブstand.fm

*stand.fmの右下▶️ボタンを押してから記事をタップ!読みながら聞けますー! ▽お題企画『雨』 ・雨の記憶 Page4/とある元高校生の読書&執筆垢 ・雨/くまねこ 15:00〜 ・ショパンの涙/りょう 20:18〜 ・雨の記憶/とある元高校生の読書&執筆垢 ・雨に打たれて/Danzig ・雨は愉し/冬凛 11:20〜 ・ナレーション「雨」/Danzig 17:50〜 ・夜につたう、朝にそよぐ/木山京 ・天気雨/cold 4:45〜 ・雨が上がった

【創作童話】コロックと短冊

昔、昔の話です。 みなさんは、七夕という行事を知っていますか? 七夕は、離れ離れにされてしまった、織姫と彦星が、年に一度だけ、天の川を渡って、会う事を許された、特別な日です。 でも、その特別な日に雨が降ってしまうと、天の川の水が増えてしまうので、天の川を渡る事が出来なくなって、二人は会えなくなってしまうのです。 このお話は、昔、昔に、何年も七夕の日が雨になったいた時のお話です。 この村には、とてもやんちゃなコロックという子どもがいました。 コロックは、悪戯(いたずら)

雨の記憶 page5 section 2−1

 7月中旬になった。  あれからも何度か深川さんは店に来た。  相変わらず、大した話はできてないが、ちょくちょく注文をもらって、届けては少し勉強を教え、マスターも気を使ってなのか頻繁に休憩をくれるようになり、少し距離が縮まったと思っていた。  それが1週間ほど、日程で言うとテスト最終日の前日まで続いた。  そんな日々を過ごして、ある晩に家で疑問が頭に浮かんだ。  それまで浮かばなかったのも不思議なくらいだが、なぜ深川さんは雨の日にしか店に来ないのか。  何か雨の日じゃなきゃい

雨の記憶 page4

 翌日も雨だった。  もう最近は暑くなってきて、梅雨明けが近づいてきた。  俺は基本週4でシフトに入っていて、この頃は出勤日のほとんどが雨で、店に行く時は地獄だった。  でも、店に入ってしまえば、除湿され涼しい空間に癒され、何より雨の日は彼女が来るのでなんやかんや楽しみだった。  マスターも「雨の中ご苦労様、これ私からのまかない。今日もよろしくね」とアイス珈琲をくれて少し一息ついてからバイトを始める。  そして今日も彼女はきた。  今日も参考書を持ってきたようだが、さすがにこ

雨〜追憶と後悔と祈祷と〜

何がいけなかったのかな 何を間違えたのかな 私には、何が出来たのかな きっと最初から、そう最初から 全部、全部間違えてたんだろうな 『あ、雨…』 今も覚えてるこの記憶や感情を どうか、どうか全て洗い流して 私の中を違う何かで満たして… そして、いつかこの雨が止みます様に ※ご自由にお使いください

花魁 遣らずの雨

1場 (襖の前、侍数人が部屋に入ろうとするが、花魁が立ちはだかる) 花魁:お侍。 花魁:此方は奥に殿方を匿っておるか等とは野暮な事を聞かなんでくんなまし。 花魁:花魁には花魁の秘密がありんすえ? (声を荒げて花魁にどくように叫ぶ侍) 花魁:嫌ざんす。 花魁:お侍にもかような事情があんざんしょう? 花魁:したがこの襖を開けろと仰言(おっせぇ)しても、左様ならばと ここを開ける訳にはいきんせん。 花魁:此ン(こん)はわっち等(ら)の戦場(いくさば)おす。 花魁:そ

雨の記憶 page3

page3  彼女が来店して30分くらい経った。  今日も他にお客さんが来る気配はなく、彼女と俺、二人だけの空間はしばらく変わりそうにない。  落ち着いた空間を背に、彼女が頼んだ当店のオリジナルブレンド抽出し、デザートの甘さ控えめなショコラケーキを用意する。  そして珈琲が出来上がる間は、カウンターから彼女を眺める。  もちろん、さりげなくだが。  小さなクラシックが流れる中、彼女のペンはスラスラ動いている。  教科は、、化学か。苦手なやつだ。  数分して、珈琲が出来上がり彼

ナレーション「雨」

雨 そう、空から落ちて来るあの「雨」です。 誰でも知っている、この「雨」ですが、 では、みなさんは、どうして雨が降るのかをご存じでしょうか? 水蒸気が空の上で冷やされて、水や氷になったのが雲で、 その雲の中の水や氷が、次第に大きくなって、雨や雪になって落ちて来る。 そういうふうに学校で習った方も多いと思います。 勿論、それが正解です。 ですが、それ以上に不思議に思った事はありませんか? 例えば、 水蒸気がどうやって出来るのか、とか 雲はどうして空に浮いていられるのか

雨は愉し

あめは たのしいね きいろい ながぐつ みどりのかっぱと あおいかさ みずたまりに とびこむと おみずが ばしゃんって はねるんだ あめのひは かえるさんも うれしそう! げこげこ げこげこ うたってる あめは たのしいね  雨は 楽しいね おっきな葉っぱを かさにして あじさいのさく森の道 かわいい あの子に会えたんだ どこに住んでいるのかな? 雨は楽しいね 雨は楽しいよ あの娘(こ)に会うのは いつも雨の日 綺麗な黒髪 綺麗な声 緊張し

ショートコント「傘屋さん」

ショートコント 傘屋さん 店主:今日は午後から雨が降るみたいだから、傘が沢山売れるといいな (雨が降ってくる) 店主:お、降って来た、降って来た 店主:早くお客さん来ないかな・・・ (雨はどんどん酷くなる) 店主:それにしても良く降るな、まるでゲリラ豪雨みたいだよ (客が雨の中を店に駆け込んでくる) 客:うわぁ、ひどい雨だな 客:急に降ってくるんだもんな・・・ったく 客:でも、丁度いいところに傘屋があって助かったよ 店主:ほら来た 店主:「いらっしゃいませ」

Yokosuka Rainy

枯れ木も山の賑わいですから ------------------------------------------ 風が吹いてる もうじき雨と潮の香りが 教えてくれる 遠くに見える港が霞む 坂道ばかりのこの街は 切ない恋が良く似合う 夢を追ってあなたは一人 私を置いて街を出る 未練なんて無いように 「さよなら」さえも言わない背中 Yokosuka Rainy しどけなく雨が降る Yokosuka Rainy 寂しくて一人きり Yokosuka Rainy 逢いたくて逢い

雨が上がったら

昔昔に作った歌詞を、少し変えただけです。 違った感じがあった方がいいかなぁと思ってあげました。 ---------------------------------------------------------------- 雨が上がったら公園へ行こうよ 芝生が光って、虹も出てるから ベンチにはまだ座れないけど 手を繋いで歩く青空はきっとキレイよ 緑になびく風が吹いたら 深呼吸をしてごらん。 胸の中に広がるよ 春のなごりの淡い香りが 雨が上がったら公園へ行こうよ 少し汗

夜につたう、朝にそよぐ

*お題「雨」の小説その2です。 前回の話がどうしても朗読向きな気がしなかったので、我慢できずに書きました。 …が、かといってこれは朗読向きなんでしょうか…わかんないですね。 よろしければご自由にお使いください。  夜につたう、朝にそよぐ  はしらせていたペンをふと止めて、つい先ほど日付線を跨いだと思った時計に視線を巡らすと、いつの間にやら針は深夜三時の位置へ置かれていた。  もうそんな時刻になったのか。  私は独りごちて原稿に向き直り、物語の中からほんの半歩分だけ外に出

ショパンの涙

【作品形式】朗読・声劇・1人・2人 【男性:女性:不問】0:0:2 【登場人物】  ・先生(性別不問)  ・沖田君(性別不問) 【文字数】1438字 【目安時間】約5~10分 *朗読など。ご自由にお使いください。 *配信や上演のご連絡を頂けると喜びます✨ ショパンの涙 「雨の日に、ショパンなんて・・・センスがよろしいですね。」 先生のご趣味ですかと、この年明けから担当になった編集者の沖田君の声がした。 部屋に入ってきた沖田君は、プレイヤー横にあるCDジャケットをチラリ