【要約】『頭のいい人が話す前に考えていること』(著:安達裕哉)から学ぶ介護現場のコミュニケーション術
こんにちは、社会福祉士のいし~ちゃんです。
いつも私のnoteをご覧いただきありがとうございます。
今回は安達裕哉氏の著書『頭にのいい人が話す前に考えていること』の内容を要約しながら、介護現場に必要なコミュニケーション術について解説していきます。
この本に書かれている内容で、介護現場において大切なポイントは以下のとおりです。
利用者の話をよく聞き、その気持ちを理解する
利用者の家族と積極的にコミュニケーションをとり、その思いを把握する
利用者やその家族の立場になって、自分ならどう思うかを考える
本質を突き詰める
介護現場では、利用者やその家族の立場に立って考えることが大切です。利用者の身体的・精神的状況や、その家族の想いなどを理解することで、より適切なケアや支援を提供することができます。
それではさっそく学んでいきましょう!
「頭のいい人」になる5つの法則
本書では、頭のいい人が話す前に考えていること、つまり「思考の質」を高めることで、誰でも「頭のいい人」になれると説いており、それには5つの法則があるとしています。
とにかく反応するな
本質を突き詰める
自分の考えを言語化する
相手の立場に立って考える
自分の考えを裏付ける
法則①:とにかく反応するな
頭のいい人は、感情に任せて反応するのではなく、冷静に考えます。
人は感情的になった時に頭が悪くなります。
冷静に考えて話すためには、話す前にまずは相手の話をよく聞き、その上で自分の考えを整理します。
法則②:本質を突き詰める
頭のいい人は、表面的な事象にとらわれるのではなく、その本質を突き詰めます。
そのため、問題を解決するためには、まず問題の本質を正しく理解することが重要であると説いています。
法則③:自分の考えを言語化する
頭のいい人は、自分の考えを明確に伝えるために、言語化します。
そのため、自分の考えを整理し、わかりやすく伝えるための言葉を選ぶことが重要であると説いています。
法則④:相手の立ち場に立って考える
頭のいい人は、自分の視点だけでなく、相手の視点に立って考えることを大切にします。
そのため、相手の立場に立って考えることで、より説得力のあるコミュニケーションをとることができると説いています。
法則⑤:自分の考えを裏付ける
頭のいい人は、自分の考えを裏付けるデータを収集します。
そのため、自分の考えを裏付けるためのデータや情報を収集することで、より信頼性の高いコミュニケーションをとることができると説いています。
介護現場で活かす「頭のいい人」の法則
5つの法則の中で、介護現場でのコミュニケーションにおいて必要な法則と活かし方について解説していきます。
ご利用者や職員の言動に「とにかく反応するな」
介護現場では、感情的になって反応してしまうと、トラブルに発展する可能性があります。まずは冷静に状況を把握し、その後で適切な対応をすることが大切です。
例えば、認知症のご利用者が同じ言動を繰り返したとします。その言動にイライラして、ご利用者に対し「何度も言ってるじゃないですか!」と強い口調で言ってみても、何も解決しません。
また、失敗した職員に対し、「なんでそんな事もできないんだ。」と怒っても、その職員は委縮するばかりで、何も成長しません。
認知症の方の対応であれば、「なぜ、そのことに拘っているのだろうか?」「どこか不快感を感じているのだろうか?」と冷静に分析する必要があります。
この職員に対しては、「なぜミスが起きたのか?」「手順書に不備はなかったか?」を一緒に考えて解決していく必要があります。
感情に任せて反応しない
相手の話をよく聞き、その意図を理解する
自分の考えや意見を述べる前に、冷静に考える
これらの点を意識することで、介護現場でより効果的なコミュニケーションをとることができます。
表面的な言動でなく「本質を突き詰める」
介護現場では、問題の本質を正しく理解することが重要です。表面的な事象にとらわれてしまえば、根本的な解決にはつながりません。
ご利用者の状態や生活状況を多角的に捉える
ご利用者の抱える問題の背景や原因を探る
ご利用者や家族の望む将来像を理解する
表面上の言葉に捉われて、本質を見抜けないと、過去に自分が関わったケースの成功例に当てはめて、安易なケアプランを作成してしまう場合などがあります。
この現象は、経験あるケアマネや相談員が陥りやすい事象です。
似たようなケースであっても、ひとりひとり抱えている課題はことなります。問題の本質を見抜けるように、上記のことを意識していくことが重要です。
否定せず「相手の立場に立って考える」
介護現場では、利用者やその家族の立場に立って考えることが大切です。
介護現場では、当たり前のように教えられることですが、皆さんは本当に常に意識的に「相手の立場に立って」考えられていますか?
ご利用者の話をよく聞き、その気持ちを理解する
ご利用者の家族と積極的にコミュニケーションをとり、その思いを把握する
ご利用者やその家族の立場になって、自分ならどう思うかを考える
ご利用者の身体的・精神的状況や、その家族の想いなどを理解することで、より適切なケアや支援を提供することができます。
まとめ
今回は『頭のいい人が話す前に考えていること』に書かれている5つの法則から、「とにかく反応するな」「本質を突き詰める」「相手の立場に立って考える」の3つの法則について、介護現場に活かせる内容を解説してきました。
コミュニケーションは介護現場では必須のスキルです。
ぜひ、このnoteを参考に、円滑なコミュニケーションがとれる職場環境の実現につなげていってもらいたいと思います。
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