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キセキ結び英歌詞を読み込んで、もっかい泣いた話。

初めまして、すたーげいざーと申します。普段はへい民90万人の中に紛れて過ごしている一般ホロリスであります。

先日6月25日に公開されたホロライブ4期生のユニット曲『キセキ結び』
フルメンバー5人での楽曲はこれが最初で最後。桐生ココ会長の卒業を見送るに当たって、同期の天音かなた氏が作詞作曲を手掛けたセンチメンタルな楽曲に仕上がっておりますね。

(筆者も聴くたび涙を禁じ得ず、執筆に苦労しました……)

この記事を見る方は既に視聴済みかと思われますが、念の為にリンクをば。

この記事のタイトルにもありますが、この『キセキ結び』には公式で翻訳した英歌詞が付けられているんですよ。Youtubeプレイヤーの設定→字幕→英語を選択するとカラオケ風に色の変わる歌詞が表示できるようになります。

英語のネイティブスピーカーであり、ホロライブと英語圏ファンの橋渡しに大きな役目を果たしたココ会長の卒業に捧ぐ曲として素晴らしい配慮だなと思いながら同時に少し気になることがありまして。

「この英歌詞、元の歌詞に込めた意味をどれくらい拾えてるんだろう?」

というわけで、早速見ていきましょうか。意訳を含んでおりますのでご留意くださいませ。


Let's make a promise, here and now to never forget the miracle that brought us together(僕たちが出会った奇跡を決して忘れないよう、今ここで約束しよう)

Gathered in pursuit of a dream like in a coming-in-age anime(青春アニメみたいな夢を追い求めて集まった)

We jump as high as we can at a happy end on the horizon(僕たちは地平の彼方にあるハッピーエンドへ向かって目一杯飛んでいく)

Still not awake, yawing away Wondering what to do today(寝ぼけたままあくびをして、今日は何をしようか考える)

Maybe run across the seas toward all eternity(永久に続く海を駆け抜けていくのかもね)

Be brave and don't sigh now at a mental block(勇気を出して、思い詰めた溜め息なんて吐かないように)

Giving up would be lunacy,(諦めるなんてありえない)

let's sing now as coconspirators(今こそ歌おう、相棒として)

Can you here my voice? it's from me to you(君宛の声だよ、聞こえるかい?)

We wouldn't have forged these bonds as school friends(学校の友達では、こんな絆は生まれなかっただろう)

Faraway on the other side beyond this screen(この画面の遥か向こうまで)

even the most pointed of words can put smiles on faces(尖った言葉だって誰かを笑顔にできる)

Our five colors come together to draw a milacle star(僕ら五人の色が集まって、奇跡の星を描く)

And take you to a sparkling stage on which we perform(そして僕たちの演じる輝かしいステージへ君を連れていくよ)

Filled with laughter, tears, and joy(笑いあり、涙あり、喜びあり)

Everyday is a rollar coaster(毎日がジェットコースターみたいだ)

So it's okay to stop and take a breather sometimes(たまには立ち止まって、一息ついてもいいんだよ)

When I'm feeling down, singing a duet with the tweeting birds cheers me up(落ち込んでる時は、鳥のさえずりとデュエットして元気を貰って)

But let me cry a little, just for today(けど、今日だけ少し泣いちゃうのを許してほしい)

When I open this album a long time from now(ずっと先の未来に、このアルバムを開く時は)

The photos may be faded and scratched(写真は色褪せて、傷付いてるかもね)

But they'll still be priceless treasures(でもそれは、ずっと貴重な宝物なんだ)

Can you see my love? It's from me to you(君宛の愛だよ、届いてるかい?)

Our backgrounds, personalities, and quirks are all different(僕らの来歴も、性格も、個性だって全然違う)

But when we're losing hope, we grit our teeth and give it one more try, one more time(けどもし希望が失われたなら、みんなで歯を食いしばり何度だって挑戦する)

We never give up(僕たちは決して諦めない)

We may be lagging behind, chasing after others(僕らは出遅れて、君の背中を追いかけてるのかもしれないね)

But we want to stand tall by your side(けど僕たちも君の隣で胸を張って立ちたいんだよ)

So we'll keep running(だから僕たちは走り続けるんだ)

The unspoken dreams I had all along may never come true(誰にも言わずに抱えていた夢がもう叶わないかもしれない)

My shoes may be dirty and falling apart(僕の靴は汚れてボロボロだ)

and I may not look the least bit cool(少しもかっこよく見えないかもね)

What would my younger self say to me?(幼い頃の僕ならなんて言うだろう?)

Don't stop, never stop(決して止まらないで!)

I still remember the day we first said hello(初めて会った日は今も思い出せる)

It feels like just yesterday(昨日のことみたいに感じられるよ)

But it's time to go(けど、そろそろ行かなきゃ)

We sing our last song(僕たちは最後の歌を唄う)

As the five of us, brought together by a miracle(奇跡により集った僕達5人で)

Can you hear my voice? It's from me to you(君宛の声だよ、届いてるかい?)

Go beyond the scribbles on the blackboard and the falling curtain of sakura(黒板の落書きや桜のカーテンを越えて)

And hear our voices always(そしていつでも僕らの声を聴いて)

On happy days, on fun days, on sad days, and on days of parting(嬉しい日、楽しい日、悲しい日や別れの日も)

Our five colors come together to draw a miracle star(僕ら5つの色が集まって奇跡の星を描く)

And on this sparkling stage(そしてこの輝くステージで)

Let's make a promise that someday, in this same place we will meet again(いつの日かこのステージでまた会うと約束しよう)


こうして見ると凄いですねぇ、歌詞に使うワードのチョイスも難しい名前の捩りも綺麗にハマってる。

例を挙げたら、Aメロかなたんソロのon the horizonという表現は元の歌詞に近い「地平の彼方」って意味の他に「近い将来」って意味があって、未来への希望を感じさせるフレーズになってますね。ただ別れを惜しむだけでなく前を向いて歩き出そうという明るい曲調に相応しいかと。

他にも会長パートのcoconspiratorsって単語が本来の意味だと「共犯者」とか「共謀者」っていうダーティな意味なんですけど、大きなことをやらかすため一緒に取り組む「悪友・相棒」って意味合いかなと読んでます。会長自身のキャラクターとも雰囲気が合ってます。

Bメロわためぇパートのthe tweeting birdsも、かなたん自身がリリース記念配信で言及していた小鳥=Twitterアイコンの暗喩である部分に合わせて選んだのかなと感じさせますね(鳥のさえずりならchirpingでも良い訳ですし)

本譜をとても忠実に訳しつつ、そこに流れる彼女達の思いを汲み取った素晴らしい翻訳ですね。海外ニキともこの形容しがたい想いを共有できてるんだろうなと思うと切なさが一層押し寄せてきて……しんどみが深い……

この素晴らしき楽曲に携わった皆様に、心からの感謝を伝えたいですね。 胸につかえる辛い思いを涙と共に流せたのも、どこか現実味を持てなかった卒業の事実を受け止められたのも、最後の日を迎える心構えが出来たのも、キセキ結びのおかげだと思ってます。

桐生会に所属すらしていない、一般貧弱たつのこでありますがホロふぉーすは永遠に5人と言い張り500年まつのこしたいと思います。幸い500年聴き飽きなさそうな曲も貰いましたから……ね。




すたーげいざー@へい民

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