星を読むこととの出会いと、星から人生を生き切るヒントを得ること。あるいは星座が紡いだ点と線


コーチたちによるアドベントカレンダーがあるという。
テーマは「星座(点と線)」とのこと。
星を読むこととコーチングをつなげている私にとっても、関わりが深そうだと思ったことと、主催者に知人がいたことも相まって、あまり更新していないnoteながら久々に筆を執ってみることにした。
アドベントカレンダー夏_2023

28歳のとき、働けなくなった。
文字通り、胸にぽっかりと穴が開いたような気分になり、起きあがろうにも起き上がれない。
なんとか起き上がるけれど、10分も経つと寝転がりたくなるような状態だった。
そこから1年ほど、会社は休職→退職となり、病院に通いながら転職活動をするも体調は良くならず、布団に寝転がる日が続いた。

そんなとき、Twitterでたまたま目にした文章があった。
もはや覚えていないが、とても読みやすく、かつ美しい文章だと感じた。
プロフィールを見ると、星を読む人だという。
星占いと聞くと、朝のニュース番組につきものの12星座の運勢ランキングとラッキーアイテムくらいなもので、
当たる当たらないというより、単なる気休め・ほぼエンタメだろうという認識だった。
星を読む人にも、こんな美しい文章を書く人がいるのだな、と認識を改めた私は
その人のTwitterをフォローし、双子座と言われた自分の星がどう美しく読まれるのかを楽しむようになった。

それから数年経ち、私は本格的にコーチングを仕事にするようになった。
コーチ仲間に、とても人間的でまっすぐな方がいて、彼女が星を読む人だった。
「私があなたの星を読むのもいいけれど、折角だから私の師匠に読んでもらうといいよ」と
彼女に星の読み方を伝えたというお師匠さんを紹介してもらった。
とはいえ、私自身は全くの素人なので、何をどうしたらいいのかすら分からない。
メールで連絡を取る中で、自分の生年月日に生まれた時刻、場所を伝えると、
待ち合わせの日時と場所の連絡があり、そのまま当日を迎えたのだった。

1時間ほど、星を読んでもらった。「どうして、こんなに自分のことをわかってくれるんですか?」と感じた。まるで魔法のようだった。
自分の生年月日時分と生まれた場所を伝えただけなのに、その時刻の星の配置から自分の特性や才能、強みや弱み、果ては数年先の方向性までを見通して、わかりやすく伝えてくれた時間だった。
天体がどの星座にいるか、星座が持っている特性は何か、天体と天体が交わり合う角度によって変わる関係性などから、私自身のことを読み解いてくれるという。
♑︎とか♂とか♒︎とか、見慣れない記号ばかりの地図から、私にとって必要な情報を取り出して翻訳してくれる技は、本当に魔法のようだった。
この魔法のような読みを、私にも教えてほしい。そのお師匠さんにお願いにしにいくのに、さほど時間はかからなかった。

星の読み方の手解きを受けながら、少しずつ少しずつ、お1人お1人の星の地図を読ませてもらい、その時に必要なメッセージをお伝えしている。
私がそうしてもらったように、「こんなにも私のことを理解してくれるんですね」と思ってもらえるような星読みが目標だ。目標は星のように遠くにあってなかなか手が届かないが、暗闇にあっても常に私を照らしてくれている。

星読みは、あるいは星占いは、信じるものではないと思っている。さらには、当たっているか外れているかを考えるものでもない。
星から導き出されたメッセージを、自分の人生に照らし合わせてみたときに、どう使っていくのかをともに考えていきたい。星のメッセージが大事というよりも、あなたの人生そのものを生き切るために・輝かせるためにどう星を使っていくのかが大事なのだと思う。

頑張っても頑張っても、望む結果は出なかった。誰にも理解してもらったようには感じられず、毎回毎日自分を奮い立たせながら働いていた28歳の自分は、冒頭に書いたように胸にぽっかりと穴が空いたようだった。
この先どう進んだらいいのか分からないと感じていた時に、星を読む人と出会い、自分が持って生まれた星からのメッセージを読んでもらい、少しだけ胸の穴が埋められたように思った。自分では思ってもみなかったアプローチだが、ここに自分を理解してくれる人がいたと感じた。
そうした点と点がつながって線になっていったことで、私は星読みをしており、星を使ったコーチングをしている。セッションで出会うであろう方とも、星のメッセージを読み解きながら、話し合いながら、人生そのものを生き切る道筋を描けるような時間を過ごしていきたいと切に願っている。

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