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一人になり、自由を得た
ついに昨日、彼が引越しを終えた。
諸事情でガスが未開栓のため、今日まではシャワーを浴びに来るそうだが。
仕事が終わって帰ってきた時の、部屋のもぬけの殻感。気分がすっきりして最高だった。もう生活を送る上で誰かのことを考えなくていいんだ、と本当の意味での自由を感じた。
HSP気味で、自分は本来一人の時間がないと困るタイプであることが、ずっと頭から抜け落ちていたような気がする。一人の空間ってすばらしい…と喜びに浸りながら、床に寝転がっていた。
しかしこの開放感は、いまの2LDKの空間だからこそ感じていることなのかも。私の新居は1Kで、部屋の広さは約6帖。そこにさらに荷物を入れるのだから、体感はもっと狭いはず。その時自分はどう思うのか。
契約自体は明後日からにしてあり、引越しはその1週間後。いま住んでいる部屋の退去日は、そこからさらに数日後だ。彼と掃除をする日である。
彼とは家賃や光熱費などの精算が終わるまで、連絡を断つことができない。全てが完了するのは6月頃になりそう。
引越しても、彼は昨夜普通にLINEをしてきた。買った冷蔵庫が小さかったと、写真付きで。すでに調味料がたくさん詰められており、使う時に買えばいいのに馬鹿だなと思った。
恋人でなくなっても彼と話すことは自然にできて、友達のような関係は続けられるのかもしれないが、私は頑固である。番号は消すし、LINEもブロックするつもりだ。随分前からそう決めていたのだから。
彼は元嫁の連絡先も消していなかったような男なので、『別れた相手の連絡先を消す』という概念を持たないタイプの人間らしい。つくづく私とは正反対だと思う。
私は荷物があまり多くないし、ゴミの日の前にこまめに断捨離をして片付けてきたので、荷造りにはさほど時間はかからない。計画性、万歳。
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