専業主婦歴
専業主婦になって10年が経った
結婚を機に引っ越すことになり、仕事を辞め
旦那についていった
すぐ妊娠、出産、そしてまた旦那の転職のため引っ越しと続き、なかなか仕事を探すきっかけがなかった
昔から旦那は言った
「パートで働くなら働かないでいい」
子育て真っ最中にそれを言われると
フルで働く自信がなく、だらだらと専業主婦を続けていた
そして3人目が3歳となり、ついに私も働くこととなった
ぼんやりパートでもしなきゃと思っていたが、
旦那に◯◯をしてくれと
旦那の興味分野の仕事を半ば強制的にやらされそうになり、こんなんしたくない!と
自分でやりたいことを見つけたのがきっかけだった
今はそれの勉強中であり、実際働けるようになるのは何年後なんだろう...という不安はありつつも、やりたいことが見つかっただけで未来は明るい
そうして今年は幼稚園の役員にもなった
3人お世話になっているため逃げられないな...といったところだ
その仕事のため自宅でエクセルを開いた
大学のときにやったきりかも...
と不安になりながら、表を作る
しかしパソコンも自分が触っていたものではなかったので、すぐにわからなくなった
旦那に助けを呼ぶ
「ねえー消えちゃうんだけどーなんでー」
ほんとはもっと可愛げのある感じで呼べばよかったと後から後悔はした
でもすでにイライラしてたのだ
「はやくきて!」
と催促し、旦那は来てくれたがエクセルの状態を見て言った
「なんでこんなお爺ちゃんみたいなこと言うの...」
「できないなら引き受けてくるな」
「1人でできないのに、1人でやろうとするな」
その言葉に私はブチ切れたのだった
馬鹿にされた悔しさもある
自分が何もできないと言われたという被害妄想もある
でもそれは私のこの10年間抱えてきたコンプレックスだったのだ
お前は何もできない
10年間何もしてこなかった
お前の10年間は一体なんだったんだ
全てこれに変換されたのだった
布団に掃除機をかけながら
声を出して泣いた
周りは兼業主婦だらけで、専業主婦は希少だった
新しい環境が怖かったり
育児、家事、仕事の両立が不安だったり
色々理由をつけて
働くのを諦めていた
自分で選択したことなのに
子供を産んで育てた10年間を否定された気がした
もちろん被害妄想である
イライラした理由はそれだけではない
これくらい私にだってできると思っていたのだ
でもできなかった
なんで!と怒り始める
最初から、これは私にはできないかも
もう何年もパソコン触ってないからできないかな
旦那に教えてもらおう、やってもらおう
こう思っておけばよかったのだ
思い通りにいかないことはたくさんあって
その度にイライラしてしまう性格も
本当にしんどい
私の人生「こうでなければならない」のだ
子育て中、これだとしんどいと何度も思ったのに
結局10年経っても変わらなかった
これからの10年は
私は私を受け入れたいし
私は私を尊敬したい
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