見出し画像

好きな人賞味期限

今日はやけに窓が大きく見える日だ。

最近よく 好きな人 について考える。
見た目が好きならば有名人になってしまうし
性格が好きならば友達になってしまう。
たまに私たちの前に現れては消えていく 好きな人 はいったい何で出来ていて、
なぜ 好きな人 たるのだろうか。

朝が弱い私は大抵 好きな人 を先に家から送り出す。
昨日の夜は一緒に出ようと誓ったのに
色んな言い訳が溢れ出ていつの間にか横になって
短い明るい夜を迎える。

好きな人 なんて結局は賞味期限の短いデザートの様な気がする。
好みもあるけれど選びたい放題で
高いお金を払うか遠くまで足を運ぶかで
そのデザートを食べる機会を会得出来て、
食べようと思った時には期限が切れていたり、
食べれたと思ったら恋人という形で
私達の中で消化されていく。
私は君にずっと 好きな人 でいてほしかったのに。

梅雨が終わって水滴の付いていない夜中の大きな窓には
部屋の内側が写っている。
そこには私1人の世界が広がっていて
あの 好きな人 は 好きな人 のまま居てくれる気がした。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?