その手には目に見えないナイフがあるの

人はいつだって身勝手な生き物だ。

コロナが流行る前、“マスクをしている人”のが物珍しかった時代。

マスクをしている私に「なんでしてるの？」と問う人がたくさんいた。

相手の気持ちなんてお構いなしに興味本位に投げかけられた沢山の言葉達。

そんな人たちが今度は「なぜマスクをしていないのか？」とマスクをしていない人に簡単に問う。否、否定する。

なんて滑稽なのだろう。

人はなんて醜い生き物なのだろう。

周りに流され、目の前の人を知ろうとしない。

だったら何のために知能があり、何のために心があるのだろう。

人を傷つけるための“人”ならば、人ととして生まれた意味とは一体何なんだろう。

その人間が人としている意味はなんなんだろう。

言葉という形のない凶器を人はいつだってその身に持っていることを忘れないで欲しいと、

本当に、

本当に、

思う。