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何かを読むことには労力が要る

当たり前の話だが、人の書いた小説を正しく読むことはなかなか難しい。

いま、自分がプロットを書くのに少しばかり難儀しているので、Evernoteに商業作品の「小説のあらすじ」「どのあたりが面白いのか」を抜き出して箇条書きにして、分析している。

ゼロからイチを立ち上げるのが難しいことがよくわかったから、自分の執筆に使える作品分析ストックデータをつくろうと試みているのだ。

そうやって、小説をバラバラにしてみると「ここに伏線があって」「こういうポイントに面白みがあって」などと、ざっと黙読しただけではわからない、小説の構造が少しだけど理解できる。

当たり前だけど、労力がかけられてつくられた作品には、いろいろなたくらみが仕掛けてある。

だから、書評や、感想文などというものも、こういう風に時間をかけて読み解いてから書くと、また深みが出るのだろうなと思った。

あらすじや面白さを抜き出してメモしながら読んでいくのは、時間がかかる。でも、そうすると、さらっと流し読みしたときには見えなかったことにたくさん気が付くから、ゆっくり読むと小説ときちんと向き合える。

楽しいけど、集中力が要るし、読んでいて楽しいばかりではなく、ちょっと疲労感がある。でも、悪くない疲労感だ。

小説を書こうと思うとき「ぜんぜん書けない」「周りの人はあんなにすらすら速く書いているのに自分は」「もう投げてしまいたい」などというマイナス感情にとらわれるときがある。

そんなときは「小説が書けるようになりたい」「小説がうまくなりたい」どちらも自分自身のために。という初心を思い出すことにしている。

さて、がんばろう。



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