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【エッセイ】空想からのやる気

今日はモチベーションを上げる空想、というものについてちょっと語りたいと思う。モチベーション、ようするに日本語に直せば動機だけれども、これがしっかりあるかないかで、物事に取り組むやる気ががぜん私の場合違ってくるので、それぞれのやりたいことに応じた、良いモチベーションを自分の中で固めることが大事なのである。

たとえば、私の趣味のひとつといっていいほど好きな料理に関しては「誰か大切な人につくる」ということをイメージしながらつくっている。「大切な人」というのは、もちろんその料理を実際に食べるパートナーだったり、両親だったりというダイレクトな場合もあるけれど、実際は「あ、いまファンの俳優の○○さんにつくってることにしよう」とか「いま○○のアニメが好きだから、その子たちが集まる学生寮の食堂のごはんをつくってることにしよう」という感じで、自由に、そして現金に(笑)空想を広げていくと、私の場合、すっごく気合いをいれて料理をつくることができて、かつ失敗しにくい。

ぼんやりしていると気が抜けた料理になりがちな私にとっては、こういった空想でモチベーションを上げておくと、楽しく料理できるのである。

料理はそれでいいとして、苦手な掃除だが、最近はこれもモチベーションを上げる空想ができた。「いつか、掃除に関するエッセイを書こう」という目標ができたのである。実際に、自分で小さな暮らしの本をいまつくりたいと思っていて、実際に文章を書くからには、いいかげんなことはできないので、お掃除にも身が入る。それはいままでのように、自分で印刷所さんにかけて本にすることを、ひそかな楽しみとしている。掃除のこと、ひいては暮らしのことについての本をつくること、が最近やりたいことだ。

いつか、掃除についての文章を書けるようになりたいから(プロになるという意味ではないけれど。noteに書くことも、立派な動機だ)お掃除がんばる。そういうやり方で、今はモチベーションを上げている。

最後に、文章を書くことについての、モチベーションだが、私にとっての夢は「誰かのかばんの中に入っている本をつくること」だ。あたかも、ipodにずっとオールタイムベストとして入っていて、この曲を聞くと、いつも元気になれる、ほっとする、だから消すことはできない、というような。商業出版かどうかは、あまりこだわっていないし、それに、目標としているのは、私のつくった小さな本が、かばんの中やベッドのそば、本棚のすみっこにあることで、その本を所有してくださっている人の人生が、少しだけ色彩豊かになるような、そんな本を、いつかつくれたらと思う。

主役はあくまで、所有してくださっている人の人生。私の本は、その生活を彩るもののひとつ。そんな、素敵な仕事が、いつかできたらと思う。誰かのかばんに入っている、きれいな表紙の小さな本。それを思い浮かべるたびに、がんばって書こう、と思える私である。本はいままでにも3冊同人誌をつくっているので、今後も、続けてつくっていきたい次第です。フィクション、エッセイに関わらず。

#エッセイ

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