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1行も書けなかった小説がそれなりに形になるまで

おはようございます、ほしちかです。

ここnoteで小説を書きたい人って多いんだなー!というのが最近の印象です。あの人も、この人も、ぽろっと「小説が実は書きたくて」とおっしゃっていらっしゃる。

何を隠そう私自身も、20代前半は鬼のように「小説書きたい!!!」と意気込みながらも、1行や数行で止まってしまって捨てることを繰り返していました。

書ける人というのは反面10代からでもばりばり書いているもので…自分と彼らの差は何だろう?といつも思っていました。

でも、20代終わりごろから、だんだん少しずつ書けるようになってきて、今だって100枚に届かないほどしか最長で書いたことはないけれど、それなりに形にはなるようになりました。

まったく人に教えられる立場でも腕でもないのは承知の上なんですけど、書きたいのにまったく書けない人がいたら、こういうやりかたやってみたらどう?みたいなノリで、方法を書いていきたいと思います。

ちなみにこの記事は無料なので、安心して最後まで読んでください。

私が小説を書けなかった時期は、文字で物語を考え、文字で書こうとしていました。でも、まず映像を頭に思い浮かべて、それを文字起こししていくというやりかたで、比較的長いものも書いていけるようになりました。

もちろん作家の中には文章で最初から考えるタイプのプロ作家さん(佐藤友哉さんとか)もいらっしゃるとインタビューで読んだのですが、私は映像を最初に思い浮かべて、それを文字にしていったほうが楽なタイプでした。

さらに、情景描写は、その映像の解像度を高くしていくことで、自然とできるようになりました。主人公がいまどこにいて、天気はどんなので、周りに何があって、という風に、ひとつずつ丁寧に拾っていくと、情景になります。

台詞のかけあいですが、これは本をたくさん読んで呼吸をつかむしかないですね。また地の文の描写の腕も、たくさん読まないと上がらないと思っています。

プロットですが、最近は少しだけ先の展開をメモしておくことで、書きやすくなりました。プロットつくらずに一気に書く時もあるのですが「洋食屋ななかまど物語」や「冬嵐」などは、先の幾話かのプロットを先にたてておいて書き、作品がプロットの先に追いつきそうになったら、また続きのプロットを考える、という方法をとっていました。

長めの物語をつくるときは、まずシーンを浮かべて、そこから制作していくのですが、頭の中に一本の短編映画みたいなのをイメージできたら、それ通りに書いていくことで、なんとか最後までたどりつける気がします。

あと、物語の中の「起承転結」の「転」というか、何か変化が主人公にあると面白くなりますね。

昔読んだ小説指南本では「主人公が殻を破る瞬間」みたいに表現されていましたが、その瞬間があると、物語がぐっと面白くなります。

拙作「チーズ・カレー・ひき肉ポテト」はそれを意識して書いたのですが、この場合「殻を破る」瞬間は主人公の男の子が「○○を継ぎたいんだ!」と両親に宣言する場面ですね。そこにカタルシスが生まれます。

という感じでつらつら書いてみました。

しかし、このノートはあくまで「まったく小説を書けないけど、書いてみたい」人が「趣味で楽しめるくらい書けるようになる」ことを目的としたノートなので、それより上のレベルに行きたい!って人は(私自身もそのステージですが)もっと上手い人に教えてもらってください(爆)

では、皆さん小説書いてnoteにどんどんアップして、note文学シーンを盛り上げていきましょう!


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