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【連載小説】冬嵐

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【あらすじ】海岸清掃ボランティアにいそしむ「俺」は、十二月の冬の海の清掃中に、浜辺に女の子が倒れているのを見つける。その女の子の言動は、かつて「俺」のそばにいたひとにとても似てい…
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2018年11月の記事一覧

【小説】冬嵐 第11話「年末」

第1話「拾い物」 前話「クリスマスケーキ」 マガジン「連載小説・冬嵐」 短大の勤務も十二…

上田聡子
5年前
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【小説】冬嵐 第12話「暗い海」

第1話「拾い物」 前話「年末」 マガジン「連載小説・冬嵐」 年が明けて、兄夫婦と、甥の朔…

上田聡子
5年前
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【小説】冬嵐 第13話「残業」

第1話「拾い物」 前話「暗い海」 マガジン「連載小説・冬嵐」 一月初旬の職場は、年末年始…

上田聡子
5年前
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【小説】冬嵐 第14話「風邪」

第1話「拾い物」 前話「残業」 マガジン「連載小説・冬嵐」 光希の墓のある山寺は、石階段…

上田聡子
5年前
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【小説】冬嵐 第15話「時間」

第1話「拾い物」 前話「風邪」 マガジン「連載小説・冬嵐」 ドアを開けると、真っ白な雪景…

上田聡子
5年前
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【小説】冬嵐 第16話「帰ろう」

第1話「拾い物」 前話「時間」 マガジン「連載小説・冬嵐」 風邪がようやく本当に治ったの…

上田聡子
5年前
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【小説】冬嵐 第17話「見つけてくれた」

第1話「拾い物」 前話「帰ろう」 マガジン「連載小説・冬嵐」 日の出湯の二階で、あたたかいストーブの火がちらちらと燃える中、俺は茉奈と向かい合っている。茉奈にこれから話すのは、俺の過去だ。 「――俺は、恋人だった人を、あの海で亡くした。堤防から夜中、二月の海に飛び込んだんだ。誰も飛び込んだのを見た人はいなくて、事故も疑われたんだけど、部屋に俺宛ての遺書があった。そこには『順ちゃんごめんね、ずっと順ちゃんの幸せを祈っています』としか書かれていなかった」 組んだ手の甲に額

【小説】冬嵐 第18話「また春が」

第1話「拾い物」 前話「見つけてくれた」 マガジン「連載小説・冬嵐」 根雪がすっかりとけ…

上田聡子
5年前
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【小説】冬嵐 第19話「海掃除」

第1話「拾い物」 前話「また春が」 マガジン「連載小説・冬嵐」 お彼岸の直前、茉奈と文乃…

上田聡子
5年前
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【小説】冬嵐 最終話「光のすべてに」

第1話「拾い物」 前話「海掃除」 マガジン「連載小説・冬嵐」 彼岸の日、光希の墓参りに行…

上田聡子
5年前
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