見出し画像

人生って難しい

今日はあるひとりの人物にどうかこの文章が届いて欲しいと願ってここに来ました。
それなら直接伝えればいいだろ、と思った方へ…
それもできるのだけれど、私はここに来ること自体に意味があるのではないかと思ったのです。

ここは私たちが出会った場所でもあります。
私はここでその人物に助けてもらいました。
だからこそ今日は出会ったこの場所で
あなたに助けてもらったこの場所で
あなたの事を助けさせてください。

注意事項

そんなことを言いながらも、その人物にしか分からない文章を書くつもりはありません。
今日は私の過去のお話をさせていただきます。
具体的にいえば私の人生の話です。
そのため、今日はほぼ推しの話が出てきません。
暗い話も出てきますので、嫌な方はUターンを
おすすめします。

では、大丈夫な方は最後までお付き合いいただけると幸いです。

忘れられないあの日

これは私が高校2年生の時の話です。
それは、私が本気で死にたいと思った日でした。

私はもともと人に頼るのが大の苦手です。
前に立つことも多い性格ですが、
どんなことも1人でこなす方が早いだろうと
抱え込んでしまうのが悪いところです。
どんな仕事も「私がやっておくよ」の一言で
1人でこなすことを選んでしまう。
そんな性格が原因で苦しんだことがあります。

その頃の私は、部活と勉強に追われていました。
部活では新部長を務めることとなり、忙しく活動していました。
勉強ではもう少しで受験生になるという自覚が芽生え始め、勉強も頑張らなきゃという気持ちになっていました。

なんでも1人で抱え込んでしまう私は、
部長になってから余計に全てのことを1人でこなすようになってしまいました。
その日の活動内容も仕事も先生との相談も…
様々なことを誰かに頼ることなく
1人でやろうとしたのです。
周りが「手伝うよ」と言ってくれても
「大丈夫だよー!」というその一言で終わらせ
また仕事をする。
そんな日々を送っていました。

そんな私には勉強という存在がありました。
それなりに高レベルな学部を目指していた私は
このままではダメだとだいぶ焦っていました。
あと半年もしないうちに受験生になってしまう…
そんな現実に日々焦りが募るばかりでした。
周りの意識も段々と変わっていく中
もっと勉強も頑張らなくては、という気持ちが
より一層強くなっていました。

そんな日々を送っていた私はいつの間にか
何もかもがわからなくなっていました。

本当は部活が楽しくて、大好きで
部活仲間と作るその空間が幸せで…
それなのに、いつの間にかそれが「楽しくない」に変わっていました。
毎日部活部屋に行くことが苦痛になって、
部活部屋に通じる階段に1歩を踏み出すことすら
難しくなるほどになっていました。

本当はもっと周りと協力しながら勉強して
頑張ろうと言い合うことができていたのに…
いつの間にか周りが勉強しているのを見る度に
「自分はあんなこともしてないのか」と
自分が悪いのに、それを周りのせいにして…
そんなことを思う自分がまた嫌いになって…
そんな日々を繰り返していました。

そして、それがやばいと気づいた時には
もう手遅れになっていたのです。
全てを1人で抱え込んで、人に頼らなかった私は
全てが爆発してしまったのです。

そして、ある日分からなくなったのです。
何が楽しいのかも、何が苦しいのかも。
自分がなぜ生きているのかも…

学校に行くことは嫌ではない。
学校に行って友達と話してワイワイして、
それが嫌なわけでも苦痛な訳でもない。
部活に行くことは辛い時もあるけど、部活で活動することは辛くないし、きつくない。
毎日学校に行くことを抵抗したいとは思わない。

だけど、何かが苦しくて涙が出てくる。
泣きたいわけじゃないのに泣いてしまう。
苦しくないのに苦しいってどこかで叫んでる。
何も辛いことは無いのに辛いって思ってる。

その頃私は毎日、保健室で泣いていました。
でも先生に「何が辛いの?」と聞かれても
何も答えられませんでした。
だって、私にも分からなかったから…

何が苦しい原因なのか、何が辛い原因なのか
分からないから、どうすることも出来ない。
何を変えて、何を変えないほうがいいのか
何が嫌で、何を辞めたいと思っているのか
それすらも分からない。

何もかもが分からなくなった私は
生きていることすらも何か分からなくなった。
どうして自分が毎日生きているのか…
それが分からなくなった。

そして、その日私は初めて自分を傷つけました。
その時なぜそうしたのか、なぜそれを選んだのか私にも記憶はありません。
もう私にはどうすることもできなかったのです。
あの日のことは今も忘れられません。

頼ることを忘れないで

そんな私ですが、
様々な人のおかげで何とか立ち直ることができ、
今は幸せに毎日を過ごしています。

あの時のことを忘れないと共に
あれ以来私が気をつけていることは
「必ず人に頼ること」です。

こんなことを言いながらも、私自身まだまだ
これを上手くすることはできません。
どうしても、1人でやろうとしてしまいます。
それでも、どこかでこのことを思い出すようにはしています。爆発する前に実行できるように…

そして、もうひとつ。
悩んでいる人に出会ったら、「誰かに頼って」と
お願いするようになりました。

私にとってあの頃は私の人生の中で
最も苦しかった時期でもあります。
少しでも私と同じようなことで苦しむ人が少なくなるように…
こんなどこにでもいる一般的な奴が言っても
世界は何も変わらないかもしれないけれど
それでも少しでも助けられるのなら、と
私はこうお願いをします。

どうか必ず誰かに頼ってください。
その相手が私ならそれでもいいし、もっとほかに信じられる人がいるならその人でもいい。
誰でもいいから、誰かに頼ってください。
吐き出すだけでもいい、文句だけでもいい、
どんな形でもいいから誰かに頼ってください。
何があっても絶対に一人で抱え込まないで…
それだけ約束してください。お願いします。

ものすごくお節介かもしれない。
聞く人によっては不快に思うかもしれない。
それでも私は今日もお願いをします。
少しでも苦しむ人が少なくなることを願って…

言わないと決めている2つの言葉

私は人の相談に乗る時や人の話を聞く時に
絶対に言わないと決めている言葉があります。
それは「大丈夫」と「頑張れ」です。

誰もが使うこの2つの言葉。
でも、私はこの言葉ほど残酷なものは無いと
いつも思っています。

大丈夫じゃないから苦しんでいるのに…
大丈夫じゃないから相談しているのに…
なぜ「大丈夫」だと言われるのか。

頑張っているのに上手くいかないから辛いのに…
これ以上頑張れないから苦しんでるのに…
なぜ「頑張れ」と言われなければならないのか。

人はよくこの2つの言葉を使います。
それは人の相談に乗る上で最も簡単に
人を勇気づけられる言葉だからです。
でも、それは時に人をもっと苦しめます。
簡単に使えるけれど、本当は最も使ってはいけない言葉だと私は思います。

だからといって正解がなにかは分かりません。
私だって、正解を知っている訳ではありません。

ただ、そこに残る事実は人の相談に乗る上で
言うべき言葉の正解が「大丈夫」と「頑張れ」
では無いということだけです。

人の相談に乗る時、この2つの言葉を
私は絶対に使わないよう気をつけています。
この言葉が弱っている人をどれだけ苦しめるか
きっと私自身が最も知っているから…

あなたへ届くことを願って

ここからはもともとの理由でもある
ある人物に向けて書きたいと思います。

私は決してあなたのその性格がダメな性格だとは思わない。むしろ、素晴らしいと思う。

それでもきっとあなたはその自分に日々
苦しめられているんだと思う。
だからってそれを変える必要は無いと思う。
「変わりたくない自分もいる」
とあなたは私に伝えてくれた。それでいい。

もちろんその性格があなたを苦しめていることは承知しているつもりだ。それでも必ず存在する。
あなたのその性格が役立つ場所が。

実際私はそんな性格の持ち主であるあなたが
書いたnoteに救われた。
あなたのその性格が人を救った。
そんな素晴らしいものを捨てる必要なんてない。
だからどうか捨てないで欲しい。

それでも今、あなたはそれで苦しめられている。
またあなたも人に頼れない人間だった。
だからこそ余計に苦しんでいる。

だからその苦しみのひとつぐらい私に
救わせてはくれないだろうか。
わたしにできることなど無いかもしれない。
それでも、些細なことでもいい。
あなたが苦しみを少しでも和らげられるのなら
どんな風に私を使ってくれてもいい。
愚痴を吐く相手でも、暴言を吐く相手でも、
吐き出す相手でも、なんでもいい。

あなたはきっとこんな私に必ず言うのだ。
「なんでそんなことまでしてくれるの」と。

答えは簡単だ。
自分と同じように苦しむ人を見ることが
何よりも辛いから。
そのような人が1人でも減るのならそれ以上に
嬉しいことは無いから。

私はあなたのその性格が好きだ。
ずっとそのままのあなたでいて欲しい。

あの日私が救ってもらったように
今日は私があなたを救えただろうか。

もしかすると無能な私には
何も出来ていないかもしれない。
それでも私は願う。
どうかこの文章があなたに届きますように…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?