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整くん、ありがとう

フジテレビ系ドラマ「ミステリと言う勿れ」が人気でしたね。
原作漫画も好きなので、ドラマも盛り上がりました〜。
その第5話。主人公・久能整くん(菅田将暉さん)と病室で知り合った牛田さん(小日向文夫さん)のやりとりが話題になっていました。
以下、少し引用させていただきます。

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整くん:僕ずっと疑問に思ってました。どうして「闘病」って言うんだろう。「闘(たたか)う」と言うから勝ち負けがつく。

「病には勝てず」「病気に負けて」「闘病の末、力尽きて」どうして亡くなった人をむち打つ言葉を無神経に使うんだろう。

牛田さん:病と闘うぞと思う気持ちも大事なんだよ。その気持ちが必要なときもある。

整くん:それでも人は病に負けたから死ぬんじゃないです。僕はそう思います。

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整くん。
貴方はなんてやさしいものの見方、捉え方ができるんだろう。

わたしも発病、寛解、二次がん、晩期合併症……そうして今生きていることを事あるごとに考えます。
なぜ私は治ったのか。生きていられるのか。
病に勝った?じゃあ、他の子は負けたの?

身体にいいものを食べ、笑顔で治療に耐え、周りの献身的なサポートを受け、最新で的確な治療をほどこしてもらってもーー治らないことは多々ある。
なにが境界線なのか。
それは誰にも分からない。
辛いけれど、精一杯生きた先のことは私たちの手を離れたところにある。
その受け入れ難い事実が、病と向き合う時重くのしかかってきます。

入院していた子どもたち、遊んだ子、話した子……たくさん亡くなりました。
みんながんばった。
けんめいに生きた、それだけ。

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