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六月の星々(140字小説コンテスト第2期)応募作 part4

part1 part2 part3 part4 part5 結果速報

月ごとに定められた文字を使った140字小説コンテスト。

今月の文字は「流」。

6月30日までご応募受付中です!
(応募方法や賞品、過去のコンテストなどは下記をご覧ください)

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応募作(6月20日〜26日・投稿順)

峰庭梟(サイトからの投稿)
箒星というものは普通真っ直ぐ流れるものですが、中には変わり者もいるようです。他の箒星が一直線に流れ去る中、まるで図形をかくように流れている箒星がいました。「何してるの?」と月が問いかけると、変わり者は答えました。「星と星の間を線で繋いでるんだよ。人間たちが地上でやってるみたいに」

ヒトシ(サイトからの投稿)
夕方、森の入り口に立って目を瞑ると、背中に少し湿った風を感じる。人ごみを通り、いろんなものを纏ってよれた空気が流れ込んでくる。夜の静寂の中、穏やかな雨を浴びた風は、そのいろんなものを洗い流して軽くなる。朝、森の入り口に立って目を瞑ると、頬に接吻するように軽やかに風が吹いていく。

春歌(サイトからの投稿)
走るホテル「MIZUKAZE」がホームからゆっくり動き出す。中からおめかしした見知らぬおばあちゃんが小さく手を振っている。えっわたし?他に誰もいない。思い切って振り返す。おばちゃんの顔にパッと花が咲く。風が流れる。あっ自転車で電車を追いかけ手を振った少女の私がナイスと合図くれた。

朝本箍(サイトからの投稿)
流星が消えるまでに三回願いを唱えれば叶う。よく聞く話だが叶ったとはそう聞かない。実際、一音でも難しい。でも流星群なら、空一面落ちる星々なら、それぞれが少しずつ願いを叶えてくれるに違いない。そう信じて私はロケット開発事業へ志願した。夢は君の願いのため、夜空の星を全部落とすことです。

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